メーカーによる一次情報
非常にシンプルなスタッターとビート リピーター プラグイン。ユニークなスタッター効果を数秒で簡単に作成できます。退屈なトランジションはもう必要ありません。無限のインスピレーションを永遠に手に入れましょう。
数時間ではなく数秒で興味深いスタッター効果を追加します。
非常に直感的で、マニュアルは必要ありません。
トランジションで緊張と解放を生み出し、退屈なミックスはもう終わりです。
スピード、サウンド、創造性において圧倒的な競争優位性を獲得します。
ループとサンプルから独自性を生み出します。
その他詳しい内容は製品ページも確認してみてください。無料試用もできるようです。
機能と使い方
Vox Samples「Stutter Master 2 Beat Repeater」はいわゆるスタッターエフェクトプラグイン。オーディオが細かく刻まれて連打されるようなエフェクト(ガガガガ(?)といった音が連打されるおなじみの音)を作ることができるプラグインです。使い方としてはエフェクトインサートで使用します。オートメーションに対応しています。MIDI LearnをUIから直接設定することはできないようです。UIはシンプルなので仕組みをよくわかっていなくても音の変化を耳で聴きながら作ることができる直感的な設計です。In Outで信号の量を調節できるようになっており、エフェクト量はMixで調整。
スタッター一口といってもオーディオをどのように処理するのかは色々あると思いますが、このプラグインの場合、ビートリピーターという名前の通り、オーディオ信号をStutterで設定した長さを単位としてRefreshで設定した小節数あるいは時間分反復するプラグインです。
この2つの大きなノブは小節単位のSyncモードとミリセカンド設定をそれぞれ選ぶことができるので切り刻む長さを微調整といったこともできるようになっていて便利です。Stutterでは反復するオーディオの単位を設定します。短く設定すれば短いフレーズや単音を反復できるし、1小節にすればその単位でフレーズを反復できるので柔軟性があるといえます。RefreshはStutterで設定した単位を何小節あるいはどれくらいの長さの間反復するかを設定します。そのためStutterよりも小さい値を設定することはできません。(無効になります。)
画面下の3つのエフェクトはエフェクト信号に対してかかるエフェクトでステレオではステレオイメージをコントロールできます。割と自然で使いやすいと思います。フェードは切り刻んで反復されるそれぞれの部分にフェードをかけられます。もちろんエフェクトなしでもぶつ切りになることはありませんが、フェードを使うことで滑らかにちょうどサイドチェーンエフェクトのダッキングエフェクトのようにリズムを作ることができます。フィルターはエフェクトにフィルタリングをすることで滑らかにハイカットやローカット等をしたりすることができます。
スタッターエフェクトというとiZotopeのStutter Edit 2など色々なプラグインがありますが、このプラグインは複雑なセットアップやMIDIによるトリガーを必要とせずに単純にインサートだけでエフェクトを準備できてノブ操作もシンプルといった使いやすさに特化しているタイプのプラグイン。この手のプラグインは面倒なセットアップをわざわざしたくないということもあると思うので設計上結構重要な観点だと思います。
とはいってもスタッターの切り刻む単位や反復のスパンを細かく設定できたり、細かく設定することもできるので割と柔軟にスタッターを作ることができます。オートメーションでピンポイントで使うのがメインだと思いますが、長いフレーズを反復させる場合はオーディオ自体をアレンジするために使うこともできるかもしれません。リアルタイムのオートメーションで切り刻む長さを変えることももちろんできるので複雑なスタッターを作ることもできます。数値的なパラメータコントロールの融通が利くというところが良いところだと思います。
あったら便利だなと思うところとしては、MIDI Learnをノブから設定できるようになることと切り替えでノイズが発生しないバイパスオンオフのエフェクトスイッチを取り付けたいところです。リアルタイムでコントロールできるように絞られて設計されているのでオートメーションでエフェクトのバイパスを設定するのではなくUIでエフェクトのオンオフを切り替えたいと思う人もいるかと思います。
また、そもそも無効な設定なためさほど大きな問題ではないかもしれませんがStutterとRefreshのタイムを同一にしている間ノイズバグが発生するみたいなのでアップデートで解決が望まれます。総じてシンプルですがスタッターの調整が細かく調整できる便利なエフェクトだと思いますね。