製品の一次情報
「Voices of Opera」はソプラノとテノールのオペラ歌手の歌声を元に作られたヴァーチャルインストルメントです。複数のアーティキュレーションのほか、母音、フレーズ等が多数収録されています。
EastWestのVOICES OF OPERAは、ソプラノLARISA MARTINEZ(アンドレアボチェッリ)とテナーCARLTON MOE(ファントムオブオペラ)のセンセーショナルなボーカルをフィーチャーした、まったく新しいバーチャル楽器です。VOICES OF OPERAは、純粋なオペラサウンドを追加したい作曲家に最適で、EastWestの最近の受賞歴のあるボーカル製品のハリウッド合唱団、VOICES OF THE EMPIRE、VOICES OF SOULに完全に適合します。
特徴
- サステイン:ソプラノとテノールの両方の単一の音節の母音で構成される10のボーカル楽器– Ah、Ee、Eh、Oh、Oo。
- スタッカート: 32の声の楽器で、さまざまな短い単音節があります。
- レガート: 4つのボーカル楽器で、レガート風に接続すると、真のレガート間隔を最大1オクターブまでどちらかの方向に再生します(接続されたノート)。
- コンボ:複数のアーティキュレーションを1つの楽器に結合し、Mod WheelまたはRound Robinプログラミング手法を使用して、それぞれの再生方法を決定する8つのボーカル楽器。
- 単語:ソプラノとテノールの両方で、キーボード全体に半音階でマッピングされた特定のイタリア語の単語のパフォーマンスを備えた42のボーカル楽器。
- フレーズ:ヴェルディ、プッチーニ、モーツァルト、ロッシーニ、ビゼーなどの作品からの人気オペラアリアからの36の完全なフレーズと84のサブフレーズ。
- キースイッチ:複数のアーティキュレーションを1つの楽器に結合し、キースイッチを使用して目的のアーティキュレーションをアクティブにする9つの楽器。
- 直感的なカスタムインターフェイス
- インテリジェントパフォーマンスセクション
- アーティキュレーションウィンドウとコントロールの改善
- インスタンス内のすべての楽器にリバーブをルーティングするためのプリディレイと追加のマスターコントロールを備えた最先端のコンボリューションリバーブ
- コンボリューションには、ホールの雰囲気をさらに制御するために録音されたコンサートホールオーケストラが含まれています
- 高解像度オーディオエンジンによる最先端の音質
- 自然なクロスフェードのための忠実度の高い 1極フィルター
- チャンネルソーシングを使用してステレオ画像編集が可能に
機能と使い方
Eastwest Sounds「Voices of Opera」はオペラの歌手の声楽を再現するボーカル音源。ソプラノ、テノールの花形が収録されています。ボーカル音源の形式としてはフレーズライブラリとなっていて、様々な歌詞や母音のフレーズが大量に収録されています。ヴェルディ、プッチーニ、モーツァルト、ロッシーニ、ビゼーなどの作品からの人気オペラアリアからのフレーズが収録されているようです。
UIも他のEastWestのOpusライブラリと共通するものがありマルチマイク収録のため、それぞれのマイク入力のミックス量を調整することが可能。ステレオコントロールは他の音源とも共通しますが使い勝手がなかなか良いと思います。
ライブラリのデータベース。ジャンルや声域ごとに分けられているので探しやすいと思います。検索窓も用意されています。また、Opus内でインストールするとインストーラーでインストールするときとは異なりパッチ単位でインストールすることが可能です。これは大変合理的で良いと思います。(EastWestのインストーラーだとおそらく解凍したものと中身の分の容量をデフォルトでメインのストレージでインストールしなければならない(と思います?)ので容量は2倍近く必要になることがあり不便を感じることがあります。)
評価
クワイア音源は世の中に多数リリースされていますが、ソロのオペラスタイルのボーカル音源となると途端に数が激減します。やはりレガートの再現度やクオリティの問題でしょうか。フレーズが多数用意されていて安定した(よく耳にするような)オペラのシーンを思わせるボーカルフレーズが用意されているので、それらを組み合わせることでそういった雰囲気の歌唱を再現することが出来ます。声は伸びやかでリバーブも組み合わされて壮大さもあり非常に美しい声だと思います。レガートも声楽に触れたことのある人からすれば完璧とは言いませんが、(筆者自身も声楽の経験はあるもののお世辞にも深く身に着けているわけではありません、それでもトランジション等がやや器楽的に感じる部分がありもう一超え再現が欲しいところはあります)しっかりとMIDI入力すればとりあえず滑らかには繋ぐことが出来るようです。フレーズの数自体はかなり数があるので、歌詞テクストを気にせずにフレーズを組み立てる人にとっては割とバリエーションの量を感じるかもしれませんが、やはり任意の歌詞が入力できないのは筆者としては非常に寂しいところでして一刻も早くアップデートでフレーズビルダーの実装を待っているところです。技術的な困難があるのでしょうか。総じて他の数少ない一定量のライブラリの大きさのあるオペラボーカルライブラリの中では安定したサウンドソースであることは確かで伸びしろは感じる音源ではあると思うので、今後の成長があれば期待したいところですね。
セール情報
最安値は99ドルです。定期的にセールがされていることもあるのでチェックしてみてください。