【Review】FabFilter全製品レビュー(FabFilter Total Bundleに収録されているFabFilterの全ての製品とバンドルのレビュー・おすすめのバンドルについて・評価・最安値とセール情報)
【Review】「FabFilter Total Bundle」レビュー(FabFilterの全ての製品のレビュー・おすすめのバンドル・評価)
製品情報
オーディオ制作とエンジニアリングで最もホットな名前の1つが提供するすべてのプラグインにアクセスして、完全に制限なしでサウンドを完全に制御したいですか?毎日何百万人ものユーザーが、すべてのプラグインでFabFilterの品質と卓越したワークフローを擁護しているので、あなたは間違いなく正しい場所に来ました。
Total Bundle は、FabFilter のすべてのプラグインへの完全なフィルタリングなしのアクセスを提供します。このバンドルを使用すると、市場で最高のEQ、コンプレッサー、リミッター、ディエッサー、ゲート/エキスパンダー、マルチバンドディストーション、ステレオディレイ、フィルター、リバーブ、シンセサイザープラグインを一挙に入手できます。これは、スタジオと全体的な制作価値を許容可能なものから並外れたものに変えるために必要な唯一の停止事項と考えてください。
詳しい製品内容は製品ページも確認してみてください。
FabFilterバンドル製品それぞれの違いと収録製品について
ご存じの通り(?)バンドルがいくつも用意されています。実はこれが少しわかりにくいかもしれません。やや曲者だと思います。
というのも単純にグレードが低くなるにつれて収録製品が減っていくのではなく様々な組み合わせの違いのあるバンドルが用意されているからでもあります。Essentials bundleバンドルは最も小型なバンドルかと思いきやMastering BundleになるとPro-R 2が抜けてPro-L2とPro-MBが追加されます。これ実は意外に欲しい製品が収録数が多いバンドルになると抜けていたりするので意外にもどかしい組み合わせかもしれません。(これは欲しいけどこれは余分などあるかもしれません。)
Mixing BunleはMastering BundlePro-L 2やPro-MBの代わりにPro-DS、Saturn 2, Timeless 3が加わります。Total Bundleは全部入りなのでわかりやすい。Fabfilter FX Bundleは全部入りからSamplon, Micro, FabFilter One Twin 3を抜いたもの。その中でも特にTwin 3が必要な人が全部入りを選ぶでしょうね。ProバンドルはProがついているProシリーズ。ProがついているプラグインはリミッターやEQなどファンダメンタルなエフェクトも多く重要度の高いプラグインをまとめたプラグインバンドルということになります。
といったように上位版というよりは多様な組み合わせのバリエーションがあるバンドルラインナップと考えた方がわかりやすいかもしれません。ちなみにバンドルによって個別で購入するよりもあらかじめ割引されています。収録製品を一覧にしてみました。
FabFilter Total Bundle
Pro-Q 3, Pro-R 2, Pro-C 2, Pro-L 2, Pro-MB, Pro-DS, Pro-G, Saturn 2, Timeless 3, Volcano 3, Twin 3, Samplon, FabFilter One, Micro
FabFilter FX Bundle
Pro-Q 3, Pro-R 2, Pro-C 2, Pro-L 2, Pro-MB, Pro-DS, Pro-G, Saturn 2, Timeless 3, Volcano 3,
Pro bundle
Pro-Q 3, Pro-R 2, Pro-C 2, Pro-L 2, Pro-MB, Pro-DS, Pro-G
Mixing bundle
Pro-Q 3, Pro-R 2, Pro-C 2, Pro-DS, Pro-G, Saturn 2, Timeless 3
Mastering bundle
FabFilter Pro-L 2, Pro-Q 3, Pro-C 2, Pro-MB
Essentials bundle
Pro-Q 3, Pro-R 2, Pro-C 2
Creative bundle
Saturn 2, Timeless 3, Volcano 3 and Twin 3
FabFilterのおすすめのプラグインについて
人によってニーズが異なるため単純に特定の製品のおすすめは出来ないですが、他の製品の所有状況によって大きく変わるかもしれないと感じております。また、ミキシングのみをする人にとっては不要となるかもしれないシンセサイザーなどのプラグインもあるため、必要なPro-Q 3は非常に人気の高いプラグインですが筆者は常に使用しているわけではありません。というのも筆者の場合はKirchhoffやOzone 11モジュールなどを使うことも多いからではありますが、一方で、ダイナミックEQの操作は他のダイナミックEQと比べて個人的な感想ではありますが直感的でなかなか使いやすいようにも思います。
一方で音楽配信まで行う人やとりわけ、放送系等厳密な数値でラウドネス管理が必要な人にとってFabFilter Pro-L 2はかなり便利なリミッターであるということは言えると思います。(理由については後述のこと)ということで他のプラグインとの役割の被り等を踏まえた上で、独自性が感じられ、単純な使用頻度を吟味した上で多くの方にとって出番の多いと思われるプラグインを挙げるとするならば、ミキシングではPro-L 2とPro-DS、次いでPro-MBを挙げても良いかもしれません。Pro-Q 3も良いですが、最先端の機能が追加されたEQが次々と登場している現代では必須かといわれると必ずしもそうとも言えないという方もいるかもしれません。とは言え、筆者の個人的な感覚だと操作性はOzone EQモジュールよりも使いやすくなじむ印象があります。(好みです。)同様にPro-R 2はリバーブ自体が好みの問題もあり必須かどうかは人によって分かれると思いますが、操作が非常に明快で、使いやすさがあり魅力的な響きを作れるリバーブといった点でなかなか良いところがあります。また、クリエイティブなサウンドデザインとしてはVolcano 3, Saturn 2あたりもユニークで面白いと思います。
FabFilter全製品についてのレビューと所見
ここでは、全てのプラグインについて網羅的に全容を見ていきたいと思います。より詳しい内容については別途公開しているレビュー記事を引用して補足する予定です。どちらかというとここでは現代水準で他のプラグインの存在を踏まえた上でアップデートした視点で概略を明らかにしています。
Pro Q3
癖がなく使いやすいといったところかもしれません。道具としては優秀です。
Pro-MB
マルチバンドコンプレッサーです。最大の特徴としては最大6つのEQバンドをダブルクリックで周波数のすきな箇所に配置することが出来るという点。マルチバンドコンプレッサーというと今でもクロスオーバー方式で周波数帯域を3分割などするかたちで設定するプラグインがありますが、このプラグインは画面のようにピンポイントで帯域を設定できるようになっています。アナライザーにスペクトルが表示されるのでどこをコンプレッションすればよいかもわかりやすいと思います。それぞれの帯域に対し、下にコンプレッサーではおなじみのパラメータが拍子されるので、スレッショルドを設定し、どれくらいのレンジでといった具合に設定しています。先読みのLookahead機能も搭載されています。また、サイドチェーンも用意されています。
Pro-L 2のレビュー
トゥルーピークリミッターは、すべてのマスタリングエンジニアやミキシングエンジニアにとって不可欠なツールです。ラウドネスメーターを備えた、大音量と透明感を同時に備えた、プロフェッショナルで機能満載のリミッターをお探しですか?それなら、FabFilter Pro-L 2が最適です。
FabFilter Pro-L 2 は、EBU R128、ITU-R BS.1770-4、ATSC A/85 規格に対応した、正確なトゥルーピークレベルメーターと広範なラウドネスメーターを備えています。独自のリアルタイムレベル表示と組み合わせることで、可能な限り最高の結果を達成するために必要なすべての情報を得ることができます。
高度なアルゴリズム、リニア位相オーバーサンプリング、プロフェッショナルなディザリングとノイズシェーピング、サラウンドサポート(ドルビーアトモス7.1.2まで)、インテリジェントなチャンネルリンクを備えたFabFilter Pro-L 2は、あらゆるミキシングとマスタリングの作業のための完全なソリューションです。
特徴
- 最大のラウドネスと組み合わされた優れた透明なサウンド
- 8つの異なる制限アルゴリズム、すべて独自の特徴と目的を持つ
- トゥルーピーク制限
- ピークゲインリダクションラベルと新しい革新的な表示モードを備えた独自のリアルタイムレベル表示
- 最大32倍のリニア位相オーバーサンプリング
- トゥルーピークメータリングを含む高精度の出力およびゲインリダクションメータリング
- EBU R128、ITU-R BS.1770-4、ATSC A/85規格をサポートする広範なラウドネスメータリング
- ドルビーアトモス7.0.2および7.1.2フォーマットを含むサラウンドサポートと柔軟なサラウンドチャンネルリンク
- オプションのDCオフセットフィルタ
- ステムマスタリング用の外部サイドチェーントリガー
- ユニティ・ゲイン・レベルでの電流制限の影響を簡単に聴取できるユニティ・ゲイン・オプション
- 入力信号と出力信号の違いを聴くための試聴制限オプション
- 調整可能なメータースケール(K-System対応を含む)
- CPU使用率が低い
- トランジェントとリリースの両方のステージで別々のチャンネルリンク
- 3つの異なるノイズシェーピングアルゴリズムによる高度なディザリング
- GPU を利用したグラフィックス アクセラレーション
- パラメータ値のテキスト入力をダブルクリックします
- ステレオ、モノラル、サラウンドオーディオフォーマットに適応
- 調整可能な先読み、アタック、リリース設定
- オプションのコンパクトなインターフェースレイアウト
- 一般的なPro Toolsハードウェア・コントロール・サーフェスをサポート
- MIDI学習
- 元に戻す/やり直しとA/Bの比較
- スマートパラメータ補間
- インタラクティブなヘルプヒントを含む広範なヘルプファイル
リミッタープラグイン。最大の特徴はメータリングが充実していて非常に見やすいということ。Ozone 11より見やすいと思いますね。リミッティングにひっかかった部分が旗のように吹き出しが表示されてdB表示してくれるのが大変素晴らしい。これはラウドネス準拠の大変厳しいポストプロダクション系やナレーションなどでは非常に重宝するかと思います。Lookahead機能やリミッターモードもアグレッシブなリミッティングなモダン等アルゴリズムが用意されています。メーターもdBだけでなくラウドネス規格でも表示可能。LUFSでshort term integratedなど納品フォーマットに合わせたメーターチェックが出来るようになっています。Outの量がデフォルトで隠れていて画面を一度開いて値を変えなくてはいけないのは若干使いにくい気がするのですが気のせいでしょうか。総じて、ラウドネス重視の制作が求められる場合には現在でも選択肢として大いにあるリミッターといえると思います。
Pro-R 2のレビュー
音楽にスペースを与える
Pro-R 2は、包括的なマルチチャンネル互換性、2つのまったく新しいリバーブアルゴリズム、IRインポートとレプリケーション、ダッキングとゲーティング機能、アナログスタイルのサチュレーションなど、すでに広く評価されていたリバーブプラグインに、多くの新しい次世代機能をもたらします。これは、プラグインの技術的および機能的な大きな飛躍であり、Pro-Rユーザーがすでに知っていて愛用している洗練されたワークフローと優れた音質を損なうことなく行われました。
特徴
- 多用途でユーザーフレンドリー、音響的に最上級のプロフェッショナルリバーブは、リアルな物理空間、レトロなデジタルハードウェア、電気機械式プレートをシミュレートするための3つのコアアルゴリズムを備えています
- ルームモデルとディケイタイム(スペース)ノブを統一し、小さなボックスから広大なアリーナまで、リバーブのサイズとスタイル間のスムーズな移行を容易にします。
- 革新的なDecay Rate EQにより、時間の経過とともにテール周波数を非常に正確に整形し、6バンドのPost EQで出力イコライゼーションを実現
- 新機能!最大9.1.6ドルビーアトモスの完全没入型オーディオサポート、バンドごとのディケイレートとポストEQチャンネルルーティング、および画像の前面と背面の間で個々のリバーブパラメーターレベルのバランスをとるための専用パネル
- 新機能!「ビンテージ」リバーブアルゴリズム、初期のデジタルリバーブのサウンドとキャラクターを再現
- 新機能!ビンテージプレートリバーブのサウンドとキャラクターを再現する「プレート」リバーブアルゴリズム
- 新機能!IRインポート機能(WAVおよびAIFF):Pro-R 2内でお気に入りのインパルスレスポンスのサウンドをアルゴリズムで再現および操作します
- 新機能!ドライ信号とウェット信号を簡単に分離するダッキング制御
- 新機能!プログラム依存の密度と彩度をダイヤルインするための厚さ制御
- 新機能!インテリジェントオートゲート
- 新機能!「Freeze」ボタンを使用すると、アクティブ化の時点でキャプチャしたリバーブバッファを無限に再生できます
- 新機能!タグ、お気に入り、検索およびフィルター機能、および新しい工場出荷時のプリセットライブラリを備えたフル機能のプリセットブラウザ
- 新機能!インタラクティブなリバーブディスプレイのピアノスケール(オプション)で、「音楽的」EQ周波数の参照とスナップが可能
- 新機能!出力レベルメーター
- 改善!減衰率の範囲を拡大(25-400%)
- 改善!Post EQにMid/Sideオプションを追加
- 改善!「Decay Rate」と「Post EQ」にスピーカー設定が追加され、没入型チャンネルレイアウトでのチャンネル選択が可能に
- 改善!プリディレイノブをトップセクションに移動
2023年にメジャーアップデートが行われたリバーブプラグイン。
ノブが大きいのは良いですね。(親しみあります)Spaceおよびディケイ量を変えるとスペクトル表示がベールに包まれるのがなんともエモーショナルなところではあります。さて、、このプラグインの重要なポイントとしてはエフェクト操作に直結するイメージしやすいパラメータ。厚みをコントロールするThichness、距離をコントロールするDistanceなど誰が使ってもイメ―ジしやすい具体的なパラメータが多く、感覚でリバーブをデザインできます。そのため、厚くなりすぎて濁りがといった心配もせずに直感的にコントロールしやすくなっています。BrightnessやCharacterの入力量を増やしていくとシマ―エフェクトのような効果を作ることもできます。アップデートによって追加されましたが、リバーブはモダン、ヴィンテージ、プレートなど選択肢があります。また、結構重要なのが、イマーシブの規格に対応したこと。対応しているプラグインは少ないのでやや重要です。ダッキングもあるのでリバーブテールの干渉による濁りを絶妙にコントロールできます。ディケイおよび最終段のポストEQによってリバーブの厚みを調整することが出来るようになっています。
総じて思ったような厚みと広がりをもったリバーブを作りやすく、サウンドはふくよかながらもアナログ過ぎて飽和気味濁り気味といったところもさほど感じられないので、優秀だと思います。
Twin 3のレビュー
ビンテージサウンド、高品質のエフェクト
FabFilter Twin 3は、最高のアナログモデルオシレーター、受賞歴のあるフィルター、豊富なエフェクトセクションを備えています。サウンドデザインは、完全に再設計された直感的なインターフェイスで真の喜びになります。むしろプリセットを使用しますか?Twin 3には、すぐに使用できる慎重に設計された高品質のサウンドのライブラリが付属しています。
箱から出してすぐに使えるビンテージのファットネス
Twin 3はプログラミングがとても簡単です。4つのビンテージサウンドのオシレーター、多彩なフィルター、内蔵の高品質エフェクトセクションにより、ユニークなサウンドを簡単に作成できます。新しいプリセットブラウザを使用すると、入力して検索したり、プリセットにタグを付けたり、お気に入りとしてマークしたりできるため、必要なサウンドを簡単に見つけることができます。
簡単なドラッグ&ドロップモジュレーション
XLFO、EG、XYコントローラー、エンベロープフォロワー、MIDIソースなど、Twin 3はほぼ無限のモジュレーションの可能性を提供します。内蔵のエフェクトもすべてモジュレートできます!新しいモジュレーション接続の作成は、ドラッグ&ドロップするだけで簡単に行えます。
FabFilter グッズ
最後に、完璧に調整されたコントロール、MIDI Learn、スムーズなパラメーター移行のためのSmart Parameter Interpolation、インタラクティブなヘルプヒントによる広範なヘルプ、NEONおよびSSEの最適化など、通常のFabFilterの優れた機能をすべて入手できます。
特徴
- 改善- 完全に再設計され、高度に簡素化されたインターフェースと、モジュレーションソースの新しい設計とフローティングモジュレーションスロットパネルを含む、より簡単なワークフローを備えています
- 改善- オシレーターとフィルターの音質を改善し、アナログモデルドリフトを内蔵しました。4つ目のオシレーターを追加
- 新機能- すべてのフィルターを一度に調整し、モジュレーションもできる大きなフィルター周波数/ピークオフセットノブを導入しました
- 新機能- リバーブ、ディレイ、コーラス、フェイザー/フランジャー、ドライブ、コンプレッションを備えた高品質エフェクトセクションを追加
- 改善- フィルターパンニングと調整可能なスロープと形状(ロー/ハイ/バンドパス、ベル、ロー/ハイシェルフまたはノッチ)を備えた4つの汎用フィルター
- 改善- 100スロットのモジュレーションマトリクスによる簡単なドラッグ&ドロップモジュレーション
- 改善- オシレーター1+2および3+4のリングモジュレーション
- 改善- 入念に設計され、キュレーションされた工場出荷時のプリセットに加えて、以前のTwinプリセットのサポート
- 改善- エンベロープジェネレータの新しいスロープ設定により、シェイプの幅が広がります
- 改善 - 64ボイスのポリフォニーとユニゾン
- GPU を利用したグラフィックス アクセラレーション
- 改善- タグ、お気に入り、簡単な検索とフィルタリングをサポートするフル機能のプリセットブラウザを紹介します
- 新機能- ホストテンポ同期、グルーヴ/レガートコントロール、移調、ノートオーダー、ラッチオプションを備えたアルペジエーターを追加
- 改善- サイズ変更可能なインターフェイス、フルスクリーンモード、カスタマイズ可能なスケーリング
- 16ステップのXLFO、XYコントローラー、エンベロープ・ジェネレーター、エンベロープ・フォロア、MIDIソースなど、必要なすべてのモジュレーション・オプション
- 新機能- 「高品質」オプションにより、最良の結果を得るための内部オーバーサンプリングが可能
- 新機能- XLFO、EG、EF、MIDI ソースのソースレベル(-200% .. 200%)コントロールを導入し、ソースの出力をスケーリングしました。もちろん、これも変調できます
- ポリフォニック・ポルタメント
- 新機能- ターゲットとソースのライブモジュレーションの視覚化
- インタラクティブなヘルプヒントを含む広範なヘルプファイル
- 元に戻す、やり直し、A/Bスイッチの機能
- VST、VST3、Audio Units、AAX Nativeフォーマット(すべて64ビットと32ビットの両方、IntelおよびApple Silicon)で利用可能
こちらは2023年にメジャーアップデートしたアナログスタイルのシンセサイザー。
これは他のFabFilter製品の多くに共通するモジュレーションルーティング方法で大いに歓迎される仕組みだと思いますが、Serumのようにドラッグアンドドロップでモジュレーションのモジュールから各種パラメータに接続できます。モジュレーションラックから配線するというこの一貫した操作というのが、トータルでいろいろなFabFilter製品を使う上で使いやすさの一つの要因だと思います。後筆者の個人的な評価点としてはそれぞれのノブが大きいので操作しやすいと思います。UIデザイナーのセンスでしょうか。
評価としては判断に悩みなかなか難しいところがあります。というのもモジュレーションが充実しており、かなり複雑なプログラミングでサウンドにうねりを加えることが出来ますが、アナログ波形ベースですのでサウンドとしてはどちらかというとウェーブテーブルの破綻寸前の魅力的な野蛮さというよりはやはり綺麗といいますか音の美しさを感じるかもしれません。アナログサウンドとモダンスタイルのモジュレーションを組み合わせたいという人には好まれそうな意外に洗練されたシンセサイザーだと思います。
Pro-C 2のレビュー
FabFilter Pro-C 2 は、最も要求の厳しいエンジニアのための高品質コンプレッサープラグインです。繊細なマスタリング・コンプレッション、アップフロントのリード・ボーカル、魔法のドラム・グルー、ディープなEDMポンピングなど、Pro-C 2はスタイリッシュに仕事をこなします
Pro-C 2は、美しいサウンドと個性を備えた8つの異なるプログラム依存のコンプレッションスタイルを提供します。しかし、それだけではありません!クラシックなコンプレッサーコントロールに加えて、スムーズな先読み、最大4倍のオーバーサンプリング、インテリジェントなオートゲインとオートリリース、可変ニー、ホールド、レンジ、外部サイドチェーントリガー、可変ステレオリンク、ミッド/サイドプロセッシングなど、すべてが美しいRetinaユーザーインターフェイスに詰め込まれています。
特徴
- 8種類のコンプレッションスタイル(うち5つはバージョン2で新しく追加されたもの:ボーカル、マスタリング、バス、パンチ、ポンピング)
- 適用される最大ゲイン変化を制限する範囲設定
- ゴージャスなRetinaインターフェース、(オプション)アニメーションレベルニーディスプレイと正確なピーク/ラウドネスメーター
- ゲインの変化を0%から200%にスケーリングするミックス設定
- サイドチェーンEQセクション、カスタマイズ可能なHPおよびLPフィルター、および自由に調整可能なフィルター
- フルスクリーンモード、大型レベルディスプレイとサイドチェーンEQコントローラーを提供
- プログラム依存の攻撃曲線とリリース曲線
- 正確で大きなレベルとゲインの変化メーターで、ピークとラウドネスのレベルを視覚化します。ラウドネスレベルは、EBU R128 / ITU-R 1770規格のモーメンタリモードに準拠しています
- スムーズな先読み(最大20ms)により、レイテンシーゼロの処理を有効/無効にすることができます。
- OS X での Retina のサポートと Windows での高 DPI のサポート
- インテリジェントオートゲイン
- 外部サイドチェーントリガ
- ホールド(最大500ms)
- GPU を利用したグラフィックス アクセラレーション
- カスタム膝、硬い膝から72 dBの柔らかい膝まで可変(サチュレーションのような効果を可能にするため)
- ステレオおよびモノラルプラグインが利用可能
- 自動リリース
- オプションのMIDIトリガー
- 超高速の攻撃時間
- 一般的なPro Toolsハードウェア・コントロール・サーフェスをサポート
- 最大4倍のオーバーサンプリング
- MIDI学習
- 可変ステレオリンクとミッド/サイドプロセッシング、ミッドオンリー、サイドオンリー、M>S、S>Mプロセッシング。
- 元に戻す/やり直しとA/Bの比較
- オーディオPro-C 2のどの部分がトリガーされているのか、どのくらいの圧縮が行われているのかを聞くことができる試聴トリガーオプション
- スマートパラメータ補間
- 複数のインターフェイスサイズ:小、中、大
- すべてのパラメータをサンプル精度で自動化
- インタラクティブなヘルプヒントを含む広範なヘルプファイル
コンプレッサープラグイン。機能としては意外にシンプル。重要なのは8種類のアルゴリズム依存のコンプレッションモードが用意されていること。これが好みかどうかというところも現在の水準で必要かどうか判断する上でののキーポイントになったりします。先読みのためのルックアヘッド機能やホールドなどコンプレッサーによってはついていない機能もあります。サイドチェーンも対応。ニーの傾きはリアルタイムでグラフ表示されて、コンプレッションによるゲインリダクションもメーターで表示されるようになっております。何より画面大きいの大きいですね。スレッショルドのリスニングマークでデルタリスニングしたりもできます。総合的にみると現在のコンプレッサープラグイン水準でみると使いやすさとオーソドックスながらも安定の良い品質といったところでしょうか。筆者としてはPro L-2に軍配が上がるのではと考えます。
Pro DS
最高のマイク、プリアンプ、コンバーターを使用している場合でも、ボーカル録音の歯擦音は、圧縮やサチュレーションなどの後処理中に簡単に過度に強調される可能性があります。しかし、心配しないでください、FabFilter Pro-DSが救いの手を差し伸べます!
FabFilter Pro-DSは、高度にインテリジェントな「シングルボーカル」検出アルゴリズムにより、ボーカル録音の歯擦音を正確に識別し、透過的に減衰させます。
「オールラウンド」モードを使用すると、Pro-DSはドラムやフルミックスなど、あらゆる素材の高域を制限するための優れたツールになります。
特徴
高度にインテリジェントな「シングルボーカル」検出とクラシックな「オールラウンド」検出
処理されたオーディオの影響を受ける部分を明確に表示するリアルタイムのディエッシング表示
調整可能なスレッショルド、レンジ、検出HPおよびLPフィルタリング設定
透過的なプログラム依存の圧縮/制限
ワイドバンドまたはリニアフェーズスプリットバンド処理
オプションの先読み時間:最大15ms
自由に調整可能なステレオリンク
オプションのミッドオンリーまたはサイドオンリー処理
最大4倍のリニア位相オーバーサンプリング
サイドチェーン入力メーターにより、適切なスレッショルド値を簡単に選択できます
HP/LPフィルタコントローラに内蔵されたリアルタイムスペクトラムアナライザ
GPU を利用したグラフィックス アクセラレーション
高品質の64ビット内部処理
パラメータ値のテキスト入力をダブルクリックします
大型でコンパクトなインターフェースサイズ
ステレオおよびモノラルプラグインが利用可能
一般的なPro Toolsハードウェア・コントロール・サーフェスをサポート
MIDI学習
元に戻す/やり直しとA/Bの比較
スマートパラメータ補間
すべてのパラメータをサンプル精度で自動化
インタラクティブなヘルプヒントを含む広範なヘルプファイル
ディエッサー。非常に使いやすく設計されており、TechivationのM-Deessなどでもおなじみの周波数帯域や処理成分のデルタリスニング機能が搭載されています。また、ビジュアライザーがシンプルで大きく見やすいのが実は結構大きいかもしれません。sonible smart: deessなどでもビジュアライズされるのは似ていますが、あちらは破裂音にも対応している代わりにボーカル専門で特化した設計になっています。こちらはボーカル、その他のアルゴリズムが用意されていて、大変バランスが良い設計になっているといえます。
Pro-Gのレビュー
優れたゲート/エキスパンダーは、ミキシングやライブのあらゆる状況で不可欠なツールです。FabFilter Pro-Gは、完璧に調整されたアルゴリズム、サイドチェーンとチャンネルリンクの完全な制御、優れたメータリング、優れたインターフェースデザインなど、あなたが望むすべてを提供します。
優れたサウンドに加えて、FabFilter Pro-Gは非常に柔軟なルーティングも提供します。モノラル、ステレオ、ミッド/サイドプロセッシングから選択でき、エキスパートモードでは、完全にカスタマイズ可能なチャンネルリンクとルーティングを備えた外部サイドチェーン入力が利用可能です。
FabFilter Pro-Gは、スマートな入出力レベルメーターとリアルタイムのレベル表示と伝達曲線を組み合わせたものです。すべてが、現在のゲート/エキスパンダーの設定と処理に関する明確なフィードバックを提供するように特別に設計されており、簡単にセットアップできます。
顔立ち
- 細心の注意を払って調整された6つのエキスパンダ/ゲートアルゴリズム(上向きの拡張とダッキングを含む)
- プログラム依存のアタックカーブとリリースカーブ
- CPU使用率が低い
- 調整可能な範囲、ホールド時間、膝の設定
- オプションの先読み時間:最大10ms
- リアルタイムのレベル表示を含む正確で便利な測光
- 高度にカスタマイズ可能なサイドチェーンオプションを提供するエキスパートモード
- モノラル、ステレオ、ミッド/サイドプロセッシング
- 最大4倍のリニア位相オーバーサンプリング
- ゼロレイテンシー動作モード
- MIDIトリガー:MIDIキーボードでゲート/エキスパンダーを開きます
- 外部サイドチェーンオプション
- ドライ/ウェットレベル設定の分離
- 付属の工場出荷時のプリセットにより、一般的なゲート/拡張シナリオに合わせて簡単にセットアップできます
- GPU を利用したグラフィックス アクセラレーション
- パラメータ値のテキスト入力をダブルクリックします
- ステレオおよびモノラルプラグインが利用可能
- 一般的なPro Toolsハードウェア・コントロール・サーフェスをサポート
- MIDI学習
- 元に戻す/やり直しとA/Bの比較
- スマートパラメータ補間
- インタラクティブなヘルプヒントを含む広範なヘルプファイル
ゲートプラグイン。これは大変シンプル。バージョンアップされていないこともありミニマルな機能ですが、リアルタイムで波形が表示されるので、どれくらい信号がゲーティングされているのかを耳と目で確認出来るようになっています。サイドチェーンにも対応。ボーカル、ギターなど楽器や用途に応じたゲートモードが用意されています。悪くはないですが、最近はAI処理のゲートなども出てきているので優先度が格別高い訳ではないかもしれません。
Saturn 2のレビュー
ディストーションとサチュレーションは、音楽制作において非常に重要な役割を果たします。繊細でクリーンで温かみのあるチューブやテープのサチュレーションから、最もワイルドなマルチバンドギターアンプエフェクトまで、FabFilter Saturn 2はお届けします。
Saturn 2では、モジュレーションの視覚化を備えた再設計されたインターフェイス、マスタリング用の新しい微妙なサチュレーションとリニアフェーズ処理、多くの新しいディストーションスタイルなど、多くの新機能が導入されています。
FabFilter Saturn 2は、真空管、テープ、トランスフォーマー、ギターアンプのビンテージサウンドにインスパイアされた、さまざまな高品質のディストーションモデルを提供しています。さらに、5つのクリエイティブなFXディストーションスタイルが用意されており、奇妙で予想外の方法でサウンドを台無しにすることができます。
マルチバンド設計とバンドごとのフィードバック、ダイナミクス、ドライブ、トーン、モジュレーションオプションを備えたSaturn 2は、音楽にユニークなフレーバーをもたらします。
特徴
- 微妙な真空管のサチュレーションからヘビーなギターアンプ、ビットクラッシングまで、28種類のディストーションスタイル
- マルチバンド処理(最大6バンド)、オプションの線形位相処理
- クロスオーバー用の調整可能なスロープ、6、12、24、48 dB/octオプション
- バンドごとのドライブ、ミックス、フィードバック、ダイナミクス、トーン、レベルコントロール
- ターゲットとソースのライブモジュレーションの視覚化
- オプションのHQモード:Good(8倍のオーバーサンプリング)とSuperb(32倍のオーバーサンプリング)
- モジュレーションソースとフローティングスロットパネルの新しいデザインを含む、完全に再設計された使いやすいインターフェース
- インタラクティブ・マルチバンド・ディスプレイ
- 16ステップのXLFO、XYコントローラー/スライダー、エンベロープ・ジェネレーター、エンベロープ・フォロワー、MIDIソースなど、必要なすべてのモジュレーション・オプション
- EGの曲線制御とEFの過渡検出
- 50スロットのモジュレーションマトリクスによる簡単なドラッグ&ドロップモジュレーション
- 一般的なPro Toolsハードウェア・コントロール・サーフェスをサポート
- ミッド/サイド処理
- さまざまなインターフェイスサイズとフルスクリーンモード
- GPU を利用したグラフィックス アクセラレーション
- コンポーネントごとの独自のプリセット
- インタラクティブなMIDI学習
- 慎重に設計およびキュレーションされたファクトリープリセットに加えて、V1プリセットのサポート
- バンドごとのソロとミュートのオプション
- スマートパラメータ補間
- インタラクティブなヘルプヒントを含む広範なヘルプファイル
- 元に戻す、やり直し、A/Bスイッチの機能
マルチバンドディストーション&サチュレーションプラグイン。最近はマルチバンドの歪み系プラグインが増えてきています。しかし、モジュレーション機能を備えているプラグインとなると少し数が減ります。歪み系の場合複雑なルーティングがいつも必要という訳でもないと思うのでささっとドラッグアンドドロップによるルーティングが出来るのは手軽で良いところ。また、帯域ごとにテープやディストーション、真空管等のタイプを設定できるだけでなく、ギター、ボーカルスパイスといったモジュール全体のパラメータを一括して変更できるプリセットもあるのですぐにいくつかの設定を試してみることができるのも地味に使いやすい。
モジュレーションしたい人にとっては良い選択肢になるかもしれません。
Timeless 3
FabFilter Timeless 3は、日常のディレイのニーズを完全に満たす、多用途でビンテージサウンドのテープディレイです。また、独自のエフェクト、フィルター、タップパターン、無制限のモジュレーションオプションにより、究極のサウンドマングリングマシンに簡単に変えることができます。
ステレオディレイ信号は、5つのユニークなエフェクトと最大6つのアナログサウンドフィルターを介してルーティングされ、調整可能なフィードバックで入力に戻されます。レイアウトされたコントロールとインタラクティブなディレイおよびフィルターディスプレイを使用して、独自のディレイを簡単にプログラムできます。
Timelessのユニークで用途の広いモジュレーションシステムを使用して、ダッキング、ワウ&フラッター、ダイナミックディフュージョン、またはよりクリエイティブなエフェクトを簡単に設定できます。新しいモジュレーション接続の作成は、ドラッグ&ドロップするだけで簡単に行えます。
特徴
- 完全に再設計された非常にシンプルなインターフェース、簡単なワークフローと新しいモジュレーションエンジン
- オプションのドライブ、ローファイ、ディフューズ、ダイナミクス、ピッチエフェクトにより、フィードバックされたディレイサウンドにクリエイティブな色を付けることができます。
- アナログテープの遅延、または遅延時間を変更する際のスムーズなタイムストレッチ動作
- 最大6つのフィルター(オリジナルのビンテージLP/HP/BPフィルターまたはBell/Shelving/Notch EQフィルター)
- 最大 16 個のディレイタップを使用してリズミカルなパターンを作成し、個別に制御およびモジュレートできます
- 全体的なフィードバック、フィルター、内部サチュレーションの音質を改善しました
- フィードバックとクロスフィードバック、およびモジュール可能なフリーズオプション
- ミッド/サイド処理
- 卓球モード
- ターゲットとソースのライブモジュレーションの視覚化
- 慎重に設計およびキュレーションされた工場出荷時のプリセットに加えて、以前のTimelessプリセットのサポート
- インタラクティブなディレイとフィルター表示
- GPU を利用したグラフィックス アクセラレーション
- さまざまなインターフェイスサイズとフルスクリーンモード
- EGの曲線制御とEFの過渡検出
- 50スロットのモジュレーションマトリクスによる簡単なドラッグ&ドロップモジュレーション
- 一般的なPro Toolsハードウェア・コントロール・サーフェスをサポート
- インタラクティブなMIDI学習
- インタラクティブなヘルプヒントを含む広範なヘルプファイル
- モジュレーションソースとタップパターン用のコンポーネントごとの独自のプリセット
- 16ステップのXLFO、XYコントローラー、エンベロープ・ジェネレーター、エンベロープ・フォロア、MIDIソースなど、必要なすべてのモジュレーション・オプション
- スマートパラメータ補間
- 元に戻す、やり直し、A/Bスイッチの機能
ディレイ。多機能ですが、例によって使いやすさがあります。ディレイがビジュアライズされるのもわかりやすい。エフェクトがLo-Fi、拡散をコントロールするDffuseなども用意されているのでアナログディレイ風のサウンドも作ることが出来ます。そして画面したのモジュレーションを好きなノブにドラッグアンドドロップしてルーティング可能です。
総合すると、操作性も良くモジュレーションしやすくディレイプラグインとしては優等生だと思いますが、最近は攻めたディレイが増えてきているので、競合も多いかもしれません。
Volcano 3
個性とヴィンテージ品質が爆発
ビンテージサウンド、ザラザラしたクリーミーなカットオフフィルターに勝るものはありません。それこそが、2005年の最初のリリース以来、FabFilter Volcanoが知られてきたことです。今日、Volcano 3は、新しい非線形フィルター形状と完全に再設計されたインターフェースにより、最高のクリエイティブなフィルタリングを提供し続けています。
Volcano 3には、柔軟なルーティングを備えた4つのアナログサウンディングフィルターがあり、それぞれが非線形ベルフィルターやシェルフフィルターなど、多くのフィルター形状を提供します。さまざまなフィルタースタイルは、クラシックなビンテージフィルターと同様に、高いピーク設定で彩度と自己発振を提供します。
XLFO、エンベロープ・ジェネレーター、エンベロープ・フォロア、MIDIソースなど、Volcano 3は無限のモジュレーションの可能性を提供します。新しいモジュレーション接続の設定は、ドラッグ&ドロップするだけで簡単に行えます。
特徴
- 完全に再設計され、非常に簡素化されたインターフェースは、モジュレーションソースとフローティングスロットパネルの新しい設計を含む、より簡単なワークフローを備えています
- 内蔵ドライブとノンリニアリティを備えた新しいビンテージサウンドのEQタイプのフィルター形状(ベル、ロー/ハイシェルフ、ノッチ、オールパス)を追加
- チャンネルごとおよびミッド/サイドモードを含む非常に柔軟なフィルタールーティング
- さまざまなインターフェイスサイズとフルスクリーンモード
- 16ステップのXLFO、XYコントローラー、エンベロープ・ジェネレーター、エンベロープ・フォロア、MIDIソースなど、必要なすべてのモジュレーション・オプション
- フィルターごとのドライブ設定を導入し、内部フィルターの彩度を調整し、サウンドと滑らかさのバリエーションを大幅に向上させました
- 全体的なフィードバック、フィルター、内部サチュレーションの音質を改善しました
- ターゲットとソースのライブモジュレーションの視覚化
- 「高品質」オプションにより、内部オーバーサンプリングを最大限に活用し、最良の結果を得る
- フィルターごとのレベル/パン (Level/Pan per filter) は、並列フィルター ルーティングを使用する場合に特に便利です。
- 6 dB/octフィルタ・スロープ・オプション
- ステレオおよびモノラルプラグインが利用可能
- 元に戻す、やり直し、A/Bスイッチの機能
- 慎重に設計され、キュレーションされた工場出荷時のプリセットに加えて、以前のVolcanoプリセットのサポート
- 大型インタラクティブ・フィルター・ディスプレイ(オプション)とピアノ・ディスプレイ
- インタラクティブなMIDI学習
- インタラクティブなヘルプヒントを含む広範なヘルプファイル
フィルタープラグイン。フィルタープラグインというとEDMなどでも非常に需要があり毎年、新しいフィルターがリリースされていますが、このプラグインは操作性に無駄がなく、非常にモジュレーション処理がしやすいのが強み。他のProシリーズなどと共通しますが、モジュレーションをドラッグアンドドロップで配線し、モジュレーションルーティングすることが出来ます。EQポイントにドラッグアンドドロップしてモジュレーションを設定できるのが非常にわかりやすいところです。(しいて言うならば、モジュレーションをキャンセルするのがリスト形式でモジュレーションが表示されるのですこし面倒ですかね。それはどれも同じかもしれませんが。Frequencyの外側のモジュレーションノブがついていて、モジュレーション量に応じたノブの可動域も動いて表示されるのでわかりやすい。フィルタータイプはそれぞれEQポイントを選択すると選択肢としてプルダウンが表示。そして極めつけはフィルターのありうるルーティング順序の選択肢が画面中央右のようにイメージで表示されて選ぶことができるという。これはかなり便利。ルーティングを自分で行うのではなく、選択肢として提示してくれるのでわかりにくさが全くない優れた設計だと思います。
Fabfilter Oneのレビュー
FabFilter Oneのために、FebFilterはこれまでで最高のカットオフフィルターを作成するために多大な努力を払ってきました。彼らの新しい設計アプローチは、あなたが今まで聞いた中で最も太く、最も滑らかな自己発振デジタルフィルターをもたらしました。クラシックなアナログシンセサイザーの個性と温かみを実現するために慎重にチューニングされています。FabFilter Oneのフィルターは、生々しく聞こえますが、完全な共鳴でも、決して安っぽくも「デジタル」でもありません。フィルターは、完全にエイリアシングフリーになるようにゼロから開発された、同様に高品質のソリッドサウンドのオシレーターによって供給されます。のこぎり波、三角波、矩形波の波形とパルス幅変調を特徴としています。
顔立ち
- 三角波、のこぎり波、矩形波のエイリアシングフリーの高品質発振器
- ファットで超滑らかな自己発振ローパスフィルター
- テンポ同期、三角波と矩形波の形、調整可能な波形のバランスを備えたLFO
- 追加のホールド設定による微調整されたEG
- 周波数とフィルターのカットオフ変調
- パルス幅変調
- フィルターのキーボードトラッキング
- 速度感度
- 10ボイスポリフォニー
- ホワイト/ピンクノイズ発生器
- スムーズなポルタメント
- 100以上のプリセット
- 元に戻すとやり直し
- MIDI学習
- スマートパラメータ補間
- すべてのパラメータをサンプル精度で自動化
- パラメータ値表示
- 豊富なヘルプファイル
Simpron
Volcanoを使っている人にとっては簡易版なので必要ないかもしれませんが、デュアルフィルターをノブを動かしてスライドして設定するというシンプルな作り。古いプラグインとうことでこれも良くも悪くも標準的です。
FabFilter Simplon は FabFilter Volcano 2 の簡易版で、12/24/48 dB/オクターブのスロープでローパス、ハイパス、バンドパス応答を提供する 2 つの独立したマルチモードフィルターを備えています。フィルタは、シリアルモードまたはパラレルモードで使用できます。
もともとFabFilter One用に開発されたSimplonのフィルターは、可能な限り最も太く、最も滑らかな自己発振デジタルフィルターになるようにゼロから設計されました。シンプロンのフィルターは生々しく聞こえるが、完全な共鳴でも決して安っぽくも「デジタル」でもない。
各フィルターには、フィルターのユニークなサウンドとオーバードライブを定義する3つの異なるフィルター特性があります。適度なオーバードライブを備えた滑らかなフィルターから、生々しく自己発振するオーバーザトップの狂気まで多岐にわたります。
評価
精度はもちろんですが、他のプラグインと比較して使いやすさが突出しているプラグインがあり、代替えの効かないものもあります。Pro Q3はFabFilter製品の中で最も人気がある(のでしょうか?)ような気がしますが、Kirchhoffなどの後続のプラグインもあり実は意外にも新しいプラグインとの差分を見る必要があります。
逆にPro-L2あたりはメーター機能やリアルタイムのゲインリダクションの表示など他社のプラグインと比較しても差別化されていていまでも競合が少ないと感じます。総じて比較的最近アップデートされた製品のほとんどは操作性も良いため、機能が多数搭載されていてもわかりやすいところも重要です。例えば、Pro-DSであれば、モードをボーカル用とその他用ですぐ切り替えられたり、処理されている箇所が色で表示されたりというだけでなくデルタリスニング機能が付いていたり、と実際の作業の精度を上げるちょっとした(ちょっとではないですね)機能が付いているところも評価できるところです。現在は特殊な機能を備えた一級のプラグインが登場しているので全てのプラグインが一強という訳ではないかもしれませんが、そうしたプラグインが常にワークフローに組み込まれるかどうかはまた別の話。(手軽さ、柔軟性、操作性、また、負荷の問題なども関わってくるかもしれません。)まだまだ新作の競合がありそうでないといった立ち位置のプラグインもあり総合的には今でもハイレベルのプラグインが多いと感じますね。
セール情報
セール頻度は大変少ないといえます。年1回か多い時だと2回ほどでしょうか。Pro-L 2など多くの製品が最安値になっていますのでチェックしてみてください。