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【Review】Mastering The Mix「BASSROOM」レビュー(ローエンドに特化したマスタリングEQ・使い方・評価・セール情報と最安値)

2024年5月10日金曜日

DTM製品レビュー

【Review】Mastering The Mix「BASSROOM」レビュー(ローエンドに特化したマスタリングEQ・使い方・評価・セール情報と最安値)



製品情報

ローエンドのバランスをとることは、ミックスやマスターにおいて最も難しい課題の 1 つです。BASSROOM は、初心者やプロが数秒でローエンドを仕上げるのに役立つ最終ミックスおよびマスタリング EQ です。


闘争は終わった

ローエンドのバランスをとることは、ミックスやマスターにおいて最も難しい課題の 1 つです。これは、潜在的に素晴らしいトラックの多くが失敗する場所です。低音が多すぎると、トラックが膨らみ、明瞭さが欠けたように聞こえます。低音が足りないとトラックが弱々しく聞こえます。

BASSROOM は、初心者やプロが数秒でローエンドを仕上げるのに役立つ最終ミックスおよびマスタリング EQ です。これは、優れた音質を提供し、世界クラスのスタジオの優れたオーディオ エンジニアが行うようなジャンル固有の EQ 調整を提案することによって実現されます。

さまざまなジャンルのベストミックスを分析し、信頼できるEQターゲットプリセットを提供します。BASSROOM の内蔵分析ツールを使用して独自のターゲットを作成することもできます。この開始点から、没入型 3D ルーム インターフェイスを使用してローエンドを完璧に調整できます。

その他詳しい内容は製品ページも確認してみてください。

機能と使い方



BASSROOMはミックス全体に対して処理を行うマスタリングEQでマスターチャンネルにインサートするように設計されています。BASSROOM は、人間の耳がミックス全体のバランスに対して低周波数をどのように知覚するかを正確に識別する複雑なアルゴリズムを使用しているとのこと。BASSROOM では周波数が縦方向に表示され、ゲインは部屋の奥行きで表されます。一般的に表現されるどっしりとした音、近い音といった比喩的な音のイメージと同様に摂家されているということですね。わかりやすいという人もいるでしょう。
帯域が部屋の中央の中央の 0dB ライン上にある場合、ゲイン調整はありません。ゲインを下げるには周波数帯域のブロックを部屋の奥に押し込み、ゲインを増やすには周波数帯域を前に押し出します。低音ということもあり周波数の区分はあらかじめ20, 40, 80, 180, 320と区分されているためそれぞれの帯域のブロックを動かしてゲインのバランス調整をするだけでよいのです。ある意味で合理的。(中・高音域を対象にしたMIXROOMでは周波数帯域の区分範囲を設定することが出来ます。)



使い方としてはまず、画面右下のターゲットを設定します。これはプリセットとして一般化されたジャンルスタイルごとのマスターファイルのEQバランスのプロファイル(ヒップホップ、EDMなど様々)が選択することができロードします。また、手持ちのレファレンスオーディオデータをインポートすることも可能。






左下隅にあるターゲット アイコンをクリックして参照トラックをインポートすることで、レファレンスのEQバランスに合わせることができます。また、非常に優秀な点としてはオーディオデータの部分をプラグインで抜粋して参照できるという点。(これが出来るプラグインはそう多くありません。)波形をクリックしてドラッグして、他えば一般的にベースの土台がしっかりとした分析対象のドロップまたはコーラス等を選択することを製品としては推奨しています。(低音バランスがセクションによって変わるということを踏まえて)。また、複数トラックを総合的に参照できるという点も非常に珍しい。


さて、ここでプロファイルを設定した後にどのようにEQ処理が提案されるのかという点が問題になるのですが、このプラグインは自動的に処理するプラグインではありません。プロファイルのモデルとなったEQバランスと入力オーディオのバランスを比較して各帯域に必要なブースト、カットの差分を表示してくれます。このように壁面に長い線(Integrated)が表示されます。また、素晴らしい機能の一つとして、楽曲の変化による低音域の変化を反映し、 3 秒間のトラックの信号に基づくShort Termでリアルタイムに動く短い線も表示されるという点も重要。これは楽曲の動き名の中での低音の推移もモニターでき考慮に入れられるという訳ですね。これはなかなか面白い設計であると考えます。つまり帯域ごとにどれくらい下げてどれくらい上げるべきなのか目印になっているわけですね。通常のEQの周波数帯域の値の区分が左右に数字として書かれています。

線に合わせるだけでなく、もう少し最低音域が欲しいなど調整もで来ます。また、それぞれの帯域ごとにQも用意されていて(周波数の特性上20以下にはその機能がありません)、ブロックの左右に表示されている部分を中央に近づけるとEQ幅が狭まりより狭い範囲の周波数に影響を与えます。




また、EQによるゲインコントロールにより全体的なゲインが変化した際にゲインマッチをすることもできます。ゲインが 2dB を超えて変化すると、スピーカーのアイコンがオレンジ色に変わります。バイパス アイコンの上にマウスを置くと、出力ゲインとレベル マッチ ポインターが開きます。ゲイン スライダーをレベル マッチ ポインターに合わせて、BASSROOM を通過する前のオーディオの知覚音量と一致させます。



また、特徴としてはEQによる位相歪みが少ないという点も重要です。BASSROOM は、位相歪みと過渡歪みを最小限に抑え、低周波数での標準的な直線位相フィルターよりも高い透明度を実現する独自のフィルターを採用しているとのこと。
たとえば、プロットは、240Hz で 6dB ゲインを適用した場合のステップ関数に対する過渡効果を示しています。これはキックドラムの波形を簡略化したものだと考えてください。プロット 2 のフィルターの出力が「ヒット」の前後で振動していることは明らかです。これはトランジェントの「リンギング」であり、吸い込まれるような効果のように聞こえる場合があります。プロット 3 では、BASSROOM の EQ は実質的に発振を生成しないため、トランジェントが保存されます。BASSROOM を使用すると、ミックスやマスターの明瞭さを損なうことなく、ローエンドを透明に形作ることができます。これは、他の EQ と比較して、低中域のパンチとローエンドの鮮明さを維持することになります。



確かにマスタリング用途という側面もありますが、割と感覚的に大胆に操作しても音が破綻することが少ないように感じられます。そういった意味ではざっくりとEQバランスを調整したい人にとっては使いやすさがあるはずです。




また、マスタリングツールとしての機能もしっかりと備わっていて、Ctrlで帯域のソロリッスン(赤く表示されます。複数選択も可能)、


また、Ctrl Altで選択した帯域のバイパスができるので細かい帯域の処理のチェックが出来るという点も地味ながらも非常にうれしい機能だと思います。





評価

Mastering The Mixのプラグインはインテリジェントプラグインとメーカーによってラベリングされていますが、パラメータの提案自体はアルゴリズム依存ではあるもののそれは目安に過ぎず、手動でそれを考慮にいれながら自分の手でミックス、マスタリングが出来る点が重要です。(全自動ではありません。)しかしながら、筆者も複数のジャンルで試してみましたが、機械的に提案されるローエンドのバランスに近い位置にセットするだけでもEQバランスの正しい方向に導いてくれるプラグインであり、その後細かい部分を追い込むこともできるという点においてAIが自動的に処理するプラグイン以上にツールとして柔軟性があると考えます。特にMIXROOMと組み合わせることにより、両者で提案される設定に近づけていくだけで(少し過剰なブーストを感じ、修正したい帯域もありましたが)スペクトルグラムで処理後のEQバランスをチェックしてみるとジャンルごとの一般的に認知されているバランスの取れた美しいEQバランスになるのは製品としてよくできていると思います。MIXROOMとの相性も良いので(当たり前かもしれませんが)両方セットで使うのも良いですね。

内部のアルゴリズムを正確に覗くことはやや難しいですが(他のEQプラグインのような測定が難しいかもしれません)、プリセットベースということは周波数特性とのオーディオ信号を比較してその差分を画面上に表示しているのでしょうか。トラックを足し引きなどしながらいくつか検証してみましたが、オーディオ信号のスペクトルに応じてプロファイルとの過不足分を分析して提案される仕組みのようです。また、それぞれの帯域の処理はバーを上下に動かすのとそれぞれのQポイントの幅を設定するというわかりやすい操作ですが、内部では特有のフィルター設計で処理を行っているようです。ジャンルのプリセットが豊富にあるだけでなく、オーディオインポートと部分を指定してプロアイルを取得できるという便利な設計になっているので、他のレファレンスマスタリングプラグインと比較して。また、サウンドも自然に操作できるのでよほどの極端な値にしない限りは破綻しないという点も優れてます。その特性上オーディオの細かなエラーや細かな処理をするプラグインではありませんが、この設計の特性上誤解を恐れずにいうならば、他のプラグインでAIに任せっきりにしてしまっている方だったとしても比較的自分の手で操作しやすいプラグインだと思います。(搭載されてはいないですがもしこの画面を通常のEQ画面に切り替えるモードがあったとしたら学習用として良いだろうにと思います。)
あまりEQに慣れていない方が全自動に頼ることもなく感覚的にEQを手動でコントロールしてイメージを身に着ける上でも役に立ちそうなプラグインだと思います。またプラグイン自体のEQ処理が非常に自然なので単に学習者の方だけでなく、EQを使い慣れている人にとっても非常に役立つプラグインの一つだと思います。(機能自体に新しさがあるわけではないですが、他の多くのプラグインと比較してレファレンスに柔軟性があったり、EQ自体の質もデータとしてみてなかなか良好ですので純粋なツールとして使いやすさがあります。)


セール情報

単品セールよりも時折不定期に出てくることがあるバンドルセールが破格ですので(MIXROOMとバンドルされることがあります。最安値は税抜き36ドル。)定期的にチェックしてみてください。


追記:MIXROOM, BASSROOM単体の最安値よりも安くなる2製品バンドルキャンペーンが開始されました。
Mastering The Mix EQ Excellence Bundle








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