【Review】United Plugins「Cryostasis」レビュー(スペクトルフリーズプラグイン・機能と使い方・評価・セール情報)

【Review】United Plugins「Cryostasis」レビュー(スペクトルフリーズプラグイン・機能と使い方・評価・セール情報)


製品情報



クライオスタシスはスペクトル慣性効果であり、時間の経過とともに無限に凍結するまでオーディオを徐々に汚す可能性があります。スペクトル FX と、冷凍尾のキャラクターを形作るコントロールが特徴です。すべては連続可変フリーズノブ、またはミリ秒単位または音楽小節単位(ダブルクリック)で時間を設定できる自動スイッチによって制御されます。



特徴
  • フリーズ デザイナー- さまざまなコントロールを使用して、フリーズ効果のサウンドを変更できます。たとえば、Size パラメーターはスペクトル ウィンドウの時間の長さを変更し、音のキャラクターを完全に変更します。値を低くすると不自然でロボットのように聞こえますが、値を高くするとスムーズで雰囲気のある音になります。
  • スローモーション- フリーズエフェクトを内蔵ピッチシフターと組み合わせると、テープストップスタイルのエフェクトが作成され、サウンドが完全にフリーズするまで時間の経過とともに遅くなるように見えます。または、周波数シフターを不協和音のライザーとダウンシフターに使用します。
  • Ambient Dreams - Wash コントロールは、フリーズ効果を豊かで滑らかな変調されたリバーブテールに拡散します。空間を広げたアンビエンスや、どちらかに溶け込むようなサウンドスケープを簡単に作成できます。サウンド デザイン ツールとしても使用して、フリーズしたボーカル ループを作成し、お気に入りのサンプラーにロードすることもできます。
  • LoFi グリッチ- 内蔵のビットおよびレート リデューサーを使用して、サウンドに LoFi マジックを追加します。これをより低い Size 値と組み合わせると、汚れたロボットのグリッチを、色あせた埃っぽいサウンドスケープに作成できます。
  • フィルター トランジション- クライオスタシスは、音楽セクション間のトランジションや、創造的なイントロとアウトロに最適です。内蔵のハイパスフィルターとローパスフィルターは、エフェクトをインとアウト、およびアップとダウンにスイープするのに役立ちます。音が薄い空気に拡散したり、暗闇にぼやけたりする様子を想像してください。
  • Progressive Freezing - Cryostasis はスイッチを使用してオーディオをフリーズできますが、他のほとんどのフリーズ プラグインとは異なり、連続可変フリーズも備えています。フリーズ状態間をスムーズに移行したり、部分的にフリーズして時間を塗りつぶす効果を作成したりすることもできます。

その他詳しい内容は製品ページを確認してみてください。

機能と使い方

United Plugins「Cryostasis」はスペクトルフリーズプラグイン。今まで鳴らされていたスペクトルがフリーズしたような効果を生むエフェクトプラグインです。パラメータは非常に完結にまとめられております。


真ん中のノブがフリーズパラメータ。 信号をフリーズする量を制御します。値を増やすと、オーディオは不鮮明になり、最大で完全にフリーズしてしまいます。また、フリーズ コントロールによるパラメータはミックスノブも兼ねています。具体的にいうとウォッシュ、ピッチ、フィルター、リデュース エフェクトの量も調整します。 

このプラグインの便利機能としてオートメーションスイッチが用意されており、フリーズ コントロール(真ん中のノブ)を 0% から 100% に漸次的に動かすことが出来ます。もう一度押すと逆回りに回転します。つまり、良いタイミングで押すと少しずつサウンドがフリーズしていって、もう一度押すとフリーズが解除されるといったリアルタイムの効果を好きなタイミングで行うことが出来るというシンプルながらも有用性の高い機能。また、Timeを設定することでノブの回転速度を設定することが出来ます。


サイズ- フリーズエフェクトの特性を変更するノブ。値を小さくするとロボットのような不自然なサウンドになり、値を大きくすると滑らかでぼやけたサウンドになります。

Washはリバーブの量をコントロールして拡散させ、フリーズ効果を滑らかにできるノブ。とげとげしいフリーズがアンビエントになります。 



ピッチ はリーズ コントロールによってスケールされるピッチ シフトの深さを、-24 ~ +24 半音の範囲で制御することが出来ます。フィルターはフリーズ コントロールによってスケールされるサウンドに対し適用されるハイパスおよびローパス フィルターの深さを制御します。左に回すと 200Hz までのローパス、右に回すと最大 2kHz のハイパスになります。

また、スペクトルフリーズだけでなく、サウンドをビットクラッシュすることもできるところはこのプラグインをとりわけアグレッシブな電子音楽系にも使いやすいものにしているといえるでしょうあ。LoFi ではフリーズ コントロールによってスケールされるビットとレートの上げ下げを制御します。シフトはフリーズ コントロールによってスケーリングされる周波数シフトの量を、(-1kHz ~ +1kHz の範囲で)コントロールする機能。




評価

スペクトルフリーズ系のプラグインは割と実験的な側面をもつプラグインも多く存在しますが、様々な同系統のプラグインと比較して、所謂EDM系の強力な飛び道具として使っていけるような良い意味でなじみのあるクールなエフェクトを作りやすいプラグインです。(スペクトル系のパラメータが絞られていることもあり)また、漸次的にエフェクト量を増やすことが出来るスイッチが搭載されているので、周期的に、あるいはフィルのようなタイミングで使うエフェクトとしてもワンボタンで動かせるのが良いところです。最大のメリットはやはりリアルタイムコントロールによりサウンドを少しずつロボットのようなサウンドに変えていったりすることが簡単にできるといったところでしょうか。また、プリセットをみるとわかるようにLo-Fiなどのビットに手を加えるパラメータがあることによりテープエフェクトのようなサウンドやフィルターのようなサウンドも作ることができるので、思ったよりも幅広いサウンドを作ることが出来るようになっていると思います。スペクトルフリーズプラグインというとAudioThingなど様々なメーカーがリリースしていますが、その中では良くも悪くも(?)実践向けといいますが、スペクトルに関する細かな設定をシンプルにしながらも、リアルタイムコントロールしやすいようになっており、いじっている中で偶発的に見つけた瞬間的なクールなサウンドを楽曲やサウンドにに取り入れるのにも適しています。すぐに「強い」エフェクトが簡単に作れる強力なエフェクトツールとして使用しやすく設計されていると思いますね。


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