【Review】Cherry Audio「Stardust 201 Tape Echo」レビュー(Roland RE-201/RE-301 Space Echoをモデリングしたヴィンテージテープエコープラグイン・使い方・他社エミュレーションとの比較・評価・セール情報と最安値)
【Review】Cherry Audio「Stardust 201 Tape Echo」レビュー(Roland RE-201/RE-301 Space Echoをモデリングしたヴィンテージテープエコープラグイン・使い方・他社エミュレーションとの比較・評価・セール情報と最安値)
製品情報
Stardust 201 Tape Echo は、70 年代と 80 年代の古典的なローランド「スペース エコー」テープ エコー エフェクトを熱血的に解釈したものです。以前のテープエコーと比較すると、信頼性と音質が大幅に向上しました。堅牢に構築されたテープトランスポートメカニズムと、一部のモデルにスプリングリバーブとコーラスエフェクトを組み込んだスペースエコーは、その素晴らしい多彩なサウンドカラーを備えた真に画期的なものでした。
Stardust は、オーディオテープの限られた忠実度と安定性を正確に再現し、低音と高音の周波数の自然なロールオフを提供して、非常に温かみのある音質とわずかな速度変化を提供し、リピートに有機的なコーラス品質を与えます。インテンシティノブを回すと回路に過負荷がかかり、テープエコーだけが持つ別世界のような暴走エコーとフィードバックが生成されます。
Cherry Audio の Stardust 201 Tape Echo には、オリジナルの RE-201 および RE-301 Space Echo ユニットの機能が含まれており、さらに独自の機能も追加して、素晴らしいサウンドで、非常に柔軟で、決して壊れることのない理想的なテープ エコー エフェクトを作成します。消磁の必要もなく、すべて Space Echo の交換用オーディオ テープ ループの価格よりも安価です。
特徴
- 7 つの仮想テープ ヘッド モードを含む、本格的にモデル化されたビンテージ テープ エコー
- 4倍に拡張されたエコー時間範囲
- LFOエコータイムモジュレーションセクション
- DAWのマスターテンポに同期
- 専用の「モーターキル」スイッチ
- 豪華で真のステレオモデルの BBD コーラス回路
- モデル化された入力オーバードライブ
- 超広角イメージングのための独立したステレオ「テープ ヘッド ループ」
- スプリングスタイルのリバーブ
- 選択可能なモノラル/ステレオモード
- 低音と高音のEQコントロール
- ユーザーが選択可能なカラーテーマ
その他詳しい内容は製品ページも確認してみてください。
機能紹介・使い方
Cherry Audio「Stardust 201 Tape Echo」はRoland RE-201/RE-301 Space Echoをモデリングしたテープエコーエミュレーションプラグイン実機は以下のような見た目をしています。
続く後続機RE-301では大きな違いとしてコーラス回路が新規搭載されているのが特徴です。さらに消去ヘッドを使用しない使用も可能になりました。
これらを統合したのがStardust 201 Tape Echoということになりますが、パラメータは意外にシンプルです。コーラス、エコーリバーブといったセクションに分かれており、Rateで周期の頻度をコントロールするわけですね。モードは実機に基づく異なるエコーモードから選択する方式。EchoのIntensityは回路に過負荷がかかりダーティなアナログディレイのサウンドにすることが出来ます。
他社製品との比較
Roland RE-201モデルは非常に知名度が高いということもあり、様々なメーカーによってリリースされています。Arturia、Universal Audio、Black Rooster Audioその他諸々(AudioThingなどもありますね)もメーカーによってリリースされています。機能も実機から追加されていたりすることもあるので純粋な比較は難しいですが、ゲインや内部パラメータ設定を可能な限り一致させていくつか比較してみたところ最もBlack Rooster Audioが癖がないサウンドであるというように感じます。インサートした時のサウンドの変化が少な目。(詳しい比較は別途特集して記述するかもしれません。)機能の多さはマニアックかもしれません。
また、サウンドデザインの幅が非常に広いということも大きなポイントでパラメータが充実しているのもこのメーカーの大きな特徴といえるでしょう。一方で、プリセットがなかったりするので、慣れていないと全ての機能を使いこなすのは難しいかもしれません。
ArturiaとUniversal Audioは雰囲気としては非常に似ているといえ、どちらもアナログスタイルのざらつきと所謂太さが加わることが特徴的です。Arturiaの方がよりバキッとしたサウンドなような気がしないでもないですが、好みの問題といえるかもしれません。また、ArturiaはLFOセクションやノイズスイッチも用意されている点も注目できます。
その中でCherry Audio「Stardust 201 Tape Echo」はこれらのクリアでありながらもディレイサウンドに存在感もあり適度にエフェクトの味付けが加わる印象でバランスの良さが評価できるかと思いますね。Intensityノブでエコーのアナログ感を制御しやすく、思った通りのエコーを作りやすいように設計されていると思います。
評価
Roland RE-201系統のエミュレーションプラグインの中ではサウンドに張りがあり、モダンサウンドにも適した(機能もそれぞれのメーカーによって異なりますのでこればかりはどれが良いといった一元的な比較は難しいですが、筆者としては一番好みなサウンドです。)す。)Cherry Audioというと割とあっさりとしたサウンドが多い印象があるのですが、このプラグインではエフェクトインサートによる、濁りのない解像度の高いアナログスタイルの効果が加わるといった印象で、変にアナログ風に寄せたようなサチュレーションを強調することもないので、汎用性の高さを感じます。また、プリセットが充実しているというところも使いやすさの一つといえるでしょう。
セール情報と最安値
最安値は10ドルになっています。この割引になることは多くはありませんが、セール頻度自体は多いメーカーなのでチェックしてみてください。