【Review】Output「Arcade」レビュー(62,000以上のサンプルと1.300のインストゥルメントにアクセスできる唯一無二のサンプラー & インストゥルメントプラグイン・使い方・評価・セール情報と最安値)


【Review】Output「Arcade」レビュー(62,000以上のサンプルと1.300のインストゥルメントにアクセスできる唯一無二のサンプラー & インストゥルメントプラグイン・使い方・評価)



製品情報



Arcade は、新しいコンテンツが毎週追加される、他に類を見ない再生可能なサンプラーおよびインストゥルメント プラグインです。これは、ユーザーがインスピレーションを見つけ、フレーバーを追加し、ライターの障害を克服するのに役立ちます。Arcade ですべてのサウンドを直接簡単に変更して、独自のものにすることができます。Arcade サブスクリプションには、50 以上の製品ライン、4,300 以上のサンプラー、1,200 以上のクロマチック楽器、62,000 以上のサンプルへのアクセスが含まれます。常にロイヤリティフリーです。





アーケードはループパックをはるかに超えています。ループを即座に再生、実行、操作します。すべてがセッションのキーとテンポにロックされています。新しいコンテンツをダウンロードして、すべて同じプラグイン内で即座に再生します。40以上の新しい製品ラインが満載です。新しいキットとループが毎日追加されています。独自のループにもドラッグアンドドロップします。ノートキットにクロマチック演奏性が追加されたことで、ARCADEはこれまで以上に用途が広がりました。
自前のサンプルロードも可能。


特徴
  • アーケードは、サンプラーキット(固有の修飾キーを備えた15の異なるサンプル)とノートキット(完全にポリフォニックキー、プルなど)を備えたソフトウェアインストゥルメントです。
  • すべての主要なレコーディングプログラムで使用でき、スタンドアロンのデスクトップアプリとして使用できます
  • クラウドに接続されたブラウザは、プラグイン内で直接、新しい製品ライン、キット、およびサンプルを毎日配信します—必要なサウンドのみをダウンロードします
  • Output独自のモディファイアを使用して、サンプルをその場で変換および切り刻みます
  • 11以上のFX、4つのマクロスライダー、およびディープモジュレーション機能
  • ノートキット:ポリフォニックサンプリングされた楽器を使用して、独自のメロディー、コード、リフを演奏します
  • 各キットに4インサートマスターバスと2バスセンドを備えたマルチチャンネルミキサーインターフェース
  • 自動キーとテンポの検出機能を使用して、独自のサンプルをサンプラーキットにドラッグアンドドロップします
  • Playable Pitchを使用して、サンプルをリアルタイムで新しいメロディーとプログレッションに移調します
  • キットジェネレーター:サンプルを自動的にスライスして、新しいカスタムサンプラーキットにマッピングします
  • Input Quantizeは、途中でライブパフォーマンスを強化します
  • キットとサンプルをジャンル、楽器、説明で検索、閲覧、並べ替えて、完璧なサウンドをすばやく見つけましょう
  • サイズ変更可能なユーザーインターフェイス
  • オフラインモードでは、インターネットにアクセスせずに30日間使用できます

その他製品の内容はこちらの公式ページを確認してみてください。

Arcadeとは


製品ページをみてもなんとなくわかるようでわからないという方も多いかと思うので簡単に表すと①サブスクリプションの②プラグイン内からライブラリを自由にダウンロードしてロードできる③サンプルインポート機能が搭載されサンプラーとしても機能するバーチャルインストゥルメントプラグインです。そのため、サブスクリプション系のサンプルライブラリといいますとSpliceや、Loopcloudなどいろいろありますが、サンプルを管理するというよりはバーチャルインストゥルメントという点においてこれらのプラグインやサービスとは若干方向性が異なるということに注目しておくといいでしょう。むしろMusioなどに近いかもしれません。(Arcadeはサンプラー機能が搭載されているためよりサンプルベースのシンセサイザーに近いといえます。)

機能と使い方

Arcadeは単一のプラグイン内にライブラリやサンプラーが搭載されています。単にライブラリから音色、サンプルをロードしてバーチャルインストゥルメントのように鳴らすだけでなく、サンプルインポートにより、まさに自分の楽器を作ることができるようになっています。サンプルをロードするとこのようにエフェクトのコントロール画面が用意されており、下準備やリアルタイム操作が可能。


ライブラリはクラウド管理ではなく、使用する際には自分の指定したストレージにサンプルライブラリをプラグイン上からダウンロードすることによって必要な音色を即座に落とすことができるようになっています。また、ライブラリは現状どんどん追加されていっているようです。(この点はCinesamples Musioと共通する面があるといえますね)


ライブラリごとにおなじみのまさしくバーチャルインストゥルメントのUIが表示されます。
このプラグインの真価ともいえるのが、MIDIノート上にアサインされたスライスやリピート等の装飾のキースイッチです。これらのスイッチはそれぞれエディット画面でプログラミングすることができ、バーチャルインストゥルメントのセットアップをすることによって、リアルタイムでスライス、チョップといったエフェクトを挿入することができるようになっているわけです。
サンプラー画面。見覚えのある一般的なパラメータが多いですが、充実しています。

鍵盤の黒鍵に配置された装飾的なキースイッチではそれぞれに対して、入力している間サンプルにリピートやスライスといった各種処理が行われます。

例えば、スライスし再配置するシーケンサーも搭載されています。(マークでどのエフェクトか判別できるようになっています。)


再生ヘッド。これも速度やリバースループなど、通常のMIDIノートの演奏中にキースイッチとしてトリガーすることによってリアルタイムのエフェクトを挿入することができるわけですね。アイデアはシンプルですが、非常可能性を感じます。


サンプルはタグが用意されているのでお目当てのものにすぐ到達することができるようになっています。試聴もできます。



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評価

ライブパフォーマンス、あるいはリアルタイム入力で演奏しながら音楽を制作する人にとっては非常に強力な武器になりえそうなプラグインだと思います。サンプラーのキースイッチによるリピートやスライスといったリアルタイムパフォーマンスに優れているため、こうした操作が出来る人にとってはまさに自分の楽器を設計するかのようにセットアップできるわけですね。ライブラリ自体もモダンポップスタイルの音色も多くまさに現代の制作者に向けたツールといったところ。

そういった点でいうならば例えばMIDIパッドなどの自分でセットアップが出来て、ある程度慣れている人向けのプラグインがもしれません。少なくとも音源をそのまま鳴らしたい、あるいは単に膨大な音源が必要というだけの人にとってはこのプラグインのポテンシャルを最大限に引き出すことはできないかもしれません。(スライサーがこのプラグインの一つの重要な機能ともいえるため、どちらかというとトラックメイカーやビートメイカーやライブパフォーマンスでアイデアをまとめて制作するジャンルやスタイル向けなのかもしれませんね。)総じて可能性は無限ともいえますが、使用者に依存するアーティスト指向の強いプラグインだと思います。膨大なライブラリはあくまでソースに過ぎず、それらを組み立てていかにオリジナルの、あるいは自分好みにカスタマイズされたバーチャルインストゥルメントを設計し、使いこなせるかによって評価が分かれそうなプラグインだといえます。

セール情報

セール頻度は非常に少ないです。まとまったセールとしてはブラックフライデーセールくらいしかないようです。去年40%OFF、今年は最安値50%OFFとなりました。

現在無料お試しキャンペーンも実施中ですので敷居も低くなっているかと思います。