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【Review】「Scaler EQ」レビュー(楽曲のキーにある音の周波数のみをブーストできる世界初のIn-Key EQ・機能と使い方・評価)

2024年5月2日木曜日

DTM製品レビュー

【Review】「Scaler EQ」レビュー(楽曲のキーにある音の周波数のみをブーストできる世界初のIn-Key EQ・機能と使い方・評価)


製品情報


受賞歴のある Scaler 音楽理論プラグインに続き、Scaler EQ は音楽性と色彩を備えた EQ の驚くべき新しい方法を提供します。曲のキーにあるノート周波数のみを強調し、そうでないノート周波数のみを下げることにより、Scaler EQ はカットとブーストの操作に新たなひねりを加え、音楽の背後にある調性を高め、新しいハーモニックの道を提供します。








また、通常のフル機能のモダンな EQ が必要な場合は、Scaler EQ を使用すると、使い慣れたワークフロー、幅広いバンド タイプの選択、ミッド/サイド操作、ダイナミック バンド、ステレオ エンハンスメントを利用できます。プロが使用するクラシックなミキシングおよびマスタリングテクニックを簡単に適用でき、さらにオプションで音楽的なエッジを加えることができます。

スケーラーEQは何に使用できますか?

  • 音楽制作:すべての楽器が選択したスケールと確実に調和するようにして、トラックの音楽性を向上させたいと考えているミュージシャンやプロデューサーに最適です。
  • オーディオ編集:周波数帯域をターゲットにしてクリーンアップすることで EQ プロセスを簡素化し、属さないオーディオを削除し、選択したスケールで自然に存在するオーディオを強化します。
  • オーディオ エンジニアリング:動的な圧縮と拡張を使用して、高調波周波数を抑制したり、高調波周波数を拡張したりすることで、オーディオを動的に滑らかにします。
  • マスタリング:マスターチャンネルに配置すると、ステレオの幅が広がり、低音が強調され、ミックスが強化されます。
  • DJing: DJ はこれを使用して、各トラックのミックスのバランスをとりながらキーとスケールを検出することで、ミックスするトラックが調和していることを確認できます。



スケーラーEQの動作



世界初のインキーEQ

ハーモニック ピークと「プラス/マイナス」フィルター タイプのおかげで、Scaler EQ でブーストを実行すると、現在設定されているスケールと一致する周波数のみがブーストされます。同じ帯域でカットを行うと、キーから外れた周波数のみが削減されますが、キー内の周波数もカットするように設定できるため、ミキシングに役立ちます。





EQとキーの選択



インキーEQを使用すると、ブースト時に温かみのある低音とより甘い高音が得られ、一方、アウトオブキーカットにより、よりクリアで焦点の合った低音と、音楽性を維持した耳障りの少ない高音が得られます。

簡単なキー検出

キー検出を使用すると、オーディオまたは MIDI を通じて音楽のキーを自動的にキャプチャできるため、甘く音色をブーストする設定をすばやく簡単に行うことができます。より幅広い、またはより集中した音色を選択するには、現在選択されているスケールでノートを追加または削除できます。

ミュージシャンやプロデューサーに優しいバンドのタイプ

Scaler EQ の倍音帯域タイプは、ブーストとカットの唯一のオプションではありません。従来のシェルフ、ベル、ハイパス/ローパス フィルターの配列は、あらゆるプロデューサーにとってすぐに馴染み、簡単に使用できるようになり、Scaler EQ にはクリエイティブな探求に報いるものがさらにあります。

魔法の棚

Scaler EQ 独自のマジック シェルフ バンドは、ステレオ特性を考慮して機能します。低音域のマジックシェルフをブーストすると、副次的情報よりもバンドの中音信号に強く作用します。低音域のマジックシェルフのレベルを下げてカットすると、中音域の情報よりもサイド信号の方が多くカットされます。





魔法の棚



高周波のマジックシェルフは補完的に機能し、サイドをより強力に増加させ、中域をより強力に減少させます。Range コントロールが増加すると、Magic Shelf バンドはコーナー周波数の前に相補的なスクープまたはバンプを導入します。

Mod EQ のすべての短所

Scaler EQ は、従来の EQ のようにバンドやシェルフをブーストおよびカットするための堅実なワークフローを備えており、他のすべてのミキシング プラグインと並んでフィットします。各バンドまたはシェルフをダイナミック モードに設定することもでき、スレッショルド、レシオ、アタック、リリースのコントロールで設定されたダイナミックな圧縮と拡張によってブーストとカットを和らげることができます。





ダイナミックEQバンド



Scaler EQにはステレオオプションも豊富にあります。すべてのバンドのステレオ チャンネル選択 (ミッド/サイド/ステレオ) により、ステレオ パノラマの特定の領域のエネルギーを簡単に強化または低減できます。また、モノラル周波数セレクターのおかげで、以下の低音領域を迅速かつ簡単にモノラルにすることができます。あなたが選んだ周波数。ステレオ幅ダイヤルは、独自の拡大 DSP を使用して、周波数を意識した方法でステレオ幅を強化します。







特徴
  • キー内の周波数をブーストし、キー外の周波数をカットする倍音帯域タイプを備えた特許出願中の音楽 EQ
  • 使い慣れた EQ コントロールは通常のワークフローに変換されますが、さらに色を追加します。
  • 従来のブースト/カット EQ またはハーモニック EQ のバンド タイプの選択
  • マジックシェルフバンドは、よりパンチの効いたローエンドとスムーズな高音を実現します。
  • キー検出により EQ のターゲットスケールを設定します
  • あらゆるバンドのダイナミクスをダイヤルイン (スレッショルド、レシオ、アタック、リリース)
  • 特定の色のスケールノートを追加または削除します (例: 4 音のコードまたは 5 度だけ)
  • マジックシェルフ、ハーモニックフィルター、カットを組み合わせた独創的なユニークなEQレスポンス
  • 各バンドはステレオ、ミッド、サイドチャンネルで動作するように設定できます。
  • ステレオ幅を強化し、低周波数をモノラルに折りたたむ
  • 最小位相、ゼロレイテンシー EQ
  • VST2、VST3、AU、AAX 形式で Mac および PC で利用可能



その他詳細は公式サイトを確認してみてください。

機能

Scaler EQは楽曲のキーにある音の周波数のみをブーストできる世界初のIn-Key EQ。Scaler 2の設計の知見が生かされるということでしょうか。しくみとしてはどのようなものかというと、ハイパスローパスなどの様々な形状のEQタイプの中にハーモニックというスケールの周波数のみを捉えた特殊な形状のEQが選択できるようになっています。(つまり通常のEQタイプも選択できます。)まず、行うのは(これをしないと通常のEQです。)コード・スケールの選択。手動でコードを選択するだけでなく、オーディオからコードを自動で検出することができます。(つまり検出の結果が違った場合は手動修正できます。)検出されたスケールはノートを記したボタンが点灯します。それだけでなく、検出あるいは選択したスケールを自分でカスタマイズできるようになっています。オリジナルのスケールも使えるというのはなかなか良い設計。さらに←ボタンで移調ができます。これも楽ですね。
EQとしては非常に良く見るタイプの画面です。

なお独自のパラメータがあります。ハーモニックEQタイプを選択すると櫛状のEQが表示されます。これは上の鍵盤にスケールとして連動して色付きで表示されるので、実際の12音のどの音と対応しているのか一目でわかるようになっている素晴らしい設計。Window widthでは通常のEQのQのようなものであり、Window QはEQポイントの放物線の輪郭の傾きを調整できるパラメータ。ダイナミックEQにも対応しており、OnにするとEQポイントごとにスレッショルド、レシオ等、通常のダイナミックEQのパラメータコントロールが可能。また、EQポイントごとにステレオ、Mid、Side、Monoの選択ができるようになっています。
また、指定した低音域以下のモノラル化といったおなじみのオプションも搭載されています。


それぞれのバンド事のソロモードも用意されています。(これは特にハーモニックEQのリッスンをする際には結構重要かもしれません。)


評価

どちらかというとEventideのSplitEQのような特殊な秘密道具的な使用をするプラグインだと思います。EQに慣れていない人が初めて手を伸ばすべきものではないと少なくとも筆者は思います。
スケールに基づく周波数成分を付与あるいはカットすることができるわけですね。
カットに関して言えば、このプラグインでしかできないというのは非常に限定的かもしれません。(ファーストチョイスというよりは奥の手といった感じでしょうか。何かオーディオの問題が生じている際にこのプラグインが初手になるのは恐らく元々のオーディオかに致命的な問題があると思います。)幸いなことにハーモニクスだけでなく通常のEQカーブも用意されているので、合わせ技が出来るようになっている点と、スケールを自分でエディットできるので、スケールの中で不要な響きをカットするということもできるというのは筆者としては可能性を感じます。つまり第三音を抜いて空虚5度の響きを創り出したり、逆に第三音を強めて足りない厚みを出したり、全体的な響きのバランスの中で出過ぎた第七音を抑えたりと機能和声の観点からも使用が出来るのは注目できます。(これはエンジニアリングではなく音楽の知識がないと難しいかもしれませんが。)また、ブーストと組み合わせることでハーモナイズできるのはこのEQの非常に面白いところではあります。つまり、本来あまり鳴っていない高域に極端なブーストをかけることにより、新たなハーモニックニュアンスを加える等。サウンドデザインや音作りとしてみて非常に可能性を感じます。(そのその場合後述のように今後スケールを複数使用できるようになると機能和声的な使用から拡張できるようになると思います。)これは生楽器系にはなかなか面白いはず。筆者としては今後EQの機能よりもScaleに基づく強化をしてもらいたいという印象を受けました。
UIにやや改善の余地があるように感じます。鍵盤とハーモニックEQの表示の連動は非常に見やすいのですが、通常のEQの操作がやや気になります。(これは現在リリースされている多数の主力EQと比較した上でということになりますが、まず、EQポイントを移動させる操作がポイントをつかむようになっており、いただけません。ビジュアライザーをクリックするとEQパラメータが自動表示されるのは良いのですが、ビジュアライザー上でホイール操作等を含め操作できるようになれば良いものです。)また、ダイナミックEQもこれだけ複雑な処理をしているのであれば、入力信号とスレッショルド等をビジュアライズすることでより正確に精度よくコントロール出来るように設計できると思います。
筆者としてはバンドごとにスケールが変えられると非常に面白いように感じました。
楽曲全体を通して使用する際にはジャンルとしてはダンスミュージックやワンコード、ツーコード等転調の少ないものにはなかなか良さそうです。また、楽曲内のピンポイントの使用や応急処置的な使用、飛び道具的な使用としては幅広く使える思います。総じてコンセプトとしては様々な可能性を持っていると思うので、現状ではハーモニーを軸に周波数をいじりたいという電子音楽の制作シーン、あるいはクリエイティブ志向での使用やコードに基づいて周波数の処理がしたいというセオリーベースの人にとっては触ってみる価値のあるプラグインだと思います。





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