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【Review】iZotope「Ozone 11 Advanced」レビュー(AI機能が搭載された究極のマスタリングプラグイン・新機能について・使い方・アップグレードすべきか・総合評価・セール情報)

2023年11月1日水曜日

DTM製品レビュー

iZotope「Ozone 11 Advanced」レビュー(AI機能が搭載された究極のマスタリングプラグイン・新機能について・使い方・評価)



製品情報


究極のマスタリングツールのコレクションであるOzone 11 Advancedで完璧なリスニング体験を作りましょう。次のチャートトップヒット曲の最後の仕上げをする場合でも、最初の曲を制作する場合でも、Ozone 11 Advanced は最先端の処理と AI を活用したワークフローを提供します。トラックを簡単にリリース準備完了にし、作品の可能性を最大限に引き出します。



追加の機能強化

  • すべてのモジュールのデルタボタンを使用すると、微妙なマスタリング作業を自信を持って行うことができ、各モジュールがオーディオにどのような影響を与えているかを正確に聞くことができます。標準バージョンと上級バージョンで利用可能です。
  • UIとメータリング
  • 新しい最新のインターフェイスを使用して、ローエンド フォーカス、スペクトラル シェイパー、マキシマイザーを直感的にダイヤルインできます。標準バージョンと上級バージョンで利用可能です。
  • マスターアシスタントの結果とUIの改善
  • マスター アシスタントは音楽の最新トレンドを把握しており、競争力を維持できます。 
  • 新しい音のバランス、幅、インパクトのターゲット
  • 音量と出力レベルの向上
  • 新しい上向き圧縮処理を利用
  • マスター アシスタント ページの新しい合理化されたレイアウトとデザイン
  • すべてのバージョンで利用可能です。

特徴
  • 新しい!ステムフォーカスモード
  • 新しい!クラリティモジュール
  • 新しい!トランジェント/サスティンモード
  • 新しい!ボーカルバランス補助 
  • 新しい!マキシマイザーでの上方圧縮 
  • 新しい!すべてのモジュールのデルタ ボタン
  • 改善されました!ローエンド フォーカスおよびスペクトル シェイパーのインターフェイス設計
  • 改善されました!スペクトルチルトとグリッドを備えたEQ設計
  • 改善されました!マキシマイザーのインターフェース設計
  • 改善されました!イメージャの設計
  • 改善されました!マスターアシスタントの結果とデザイン
詳しい製品情報はこちらを参照してください。

Ozone 11 Elements/Standard/Advancedのエディションの比較・違い(公式サイトより・左から順にElements, Standard, Advanced

                                       






Ozone 11 Advancedの新機能について


Stem Focusによるステム分離機能

今回最も注目できる革新的新機能の一つはステムを分離して、任意の Ozone モジュールによって処理することができるということ。画面上部にフルミックス、ボーカル、ドラム、ベースボタンが用意されており、選択することで、ステムを分離できてしまい処理できるという凄まじい機能。ステム分離自体はiZotopeは既にプラグインでその技術を使用していましたが、Ozoneに搭載されることに大きな意味があります。因みにデルタリスニング機能があるので、処理の成分のみを抽出して聴くこともできます。これはありがたい機能。

AI の力を利用して、以前は不可能だった方法で問題のあるミックスを救います。分離されたステムに任意の Ozone モジュールを適用すると、混合ファイルの内部バランスを驚くべき精度で制御できます。ミックスのリビジョンは過去のものです。

分離精度についても言及しておきましょう。聴いてみる感じではなんとなく想像できている方もいるかもしれませんが、完全にステム分離されているわけではなく、他の楽器の声部もうっすら入ってきます。しかしながら、独立して処理をするに値するほどには。精度の高さは担保されているように感じますね。例えば、ボーカルのみ、ドラムのみといったように分けて処理をできるようになるわけです。

Clarity モジュールについて

注目できるのはClarityモジュール。スペクトルシェーピング系のモジュールで、指定したスペクトル周波数帯域のスペクトルを耳障りにならないように尖らせるといったところでしょうか。(Ozone 11のアルゴリズム依存のモジュールです。)

Clarity モジュールは、トラックのスペクトル パワーを適応的に最大化します。言い換えれば、科学があなたのために行うので、ペナルティなしで音楽がプロフェッショナルで洗練され、より大音量で聞こえます。耳障りなサウンドになることなく、鈍いミックスを一掃します。これをあらゆるものに使いたくなるでしょう。




周波数帯域を区分して処理をかけます。アマウントを上げるとスペクトルがよりダイナミックになります。少し大胆に持ち上げてもEQで高域を何も考えずに上げたと昨日ような鮮明→広域が耳障りになることがあまりなく、バランスが取れているといった印象です。(画像では視覚的にわかりやすくするため極端に値を上げています。ここまでは通常のマスタリングでは行いません。)チルト機能で中心軸を中心にシーソーのように傾けたり、アタック、リリースで追従速度をカスタマイズすることができます。使ってみると確かに少しの処理でも耳で聴いてわかるくらいには鮮明になります。また、極端に音質が損なわれることがないので、流石のiZotopeのアルゴリズムといったところです。これは今回注目のモジュールといえるでしょうね。



イメージャーモジュールもマルチバンド対応になっているので、周波数帯域を区分して、ライダーでバランスコントロールが可能に。これも個別のモジュールとしても使いたい機能ですね。


レファレンス機能も健在です。(筆者はほとんどレファレンス機能を使用しないので、実際の精度に向上があるのかどうかについては確かなことが良く分かりませんのでここでは言及できません。)






トランジェント&サステインの独立した処理機能

トランジェントとサステインを個別に強化することで、創造的な可能性を解き放ちます。クラシックなツールにこの革新的な追加機能を使用してマスターを最大限に活用したり、最新の最先端の Ozone モジュールをレベルアップして新しい音のフロンティアを探索したりできます。
これまた、非常に厳密な処理をしたいときに使えるかもしれない先端機能。トランジェントとサステインを分離して処理するプラグインはWavesfactoryなど他社からもリリースされている最先端の機能ですが、ついにiZotopeでも実装されることになりました。外科的な処理になりますが、大幅な強化の一つとは言えそうです。

マスターアシスタントとAIボーカルチェッカー機能


音楽の感情を引き出す、クリアで完璧なバランスのボーカルを実現します。何百ものトップソングの分析を通じて、マスターアシスタントはミックス内でボーカルを配置する方法を学習しました。新しいAIボーカルチェッカーを使用すると、レベルについて心配する必要はもうありません。 

メイン画面ではトーンバランスやラウドネスといったものやその他のパラメータを一括して一画面で微調整できるようにUIが設計されています。ボーカルバランス機能では、ボーカルをどれくらい出すか引っ込めるか調整が出来てしまうという。精度も良いのでこれは普通に使える便利機能です。また、ジャンルごとにスタイルが用意されているので、それらを参照することができるというのもマルチジャンルを扱う人にとっては非常に便利な機能の一つといえると思います。

 Upward Compressionについて


リミッターも健在です。アップワードコンプレッションという上方圧縮の機能が追加されたことで選択肢が増えたのは非常に良いですね。(コンプレッサーのリダクションカーブを上下反転させた逆を考えてみるとわかりやすいかもしれません。ビジュアライザーの下部にコンプレッション量の曲線がしっかり表示されます。)他の機能と比べて地味な印象があるかもしれませんが、IRCのバリエーションも多いことから、ラウドネス管理重視なのか、それともといった色々な観点からモードを切り替えられる選択肢がうれしい。このリミッターモジュールだけ欲しいという人もいそう。一見すると派手な機能ではありませんが、筆者としては非常に重要性を感じている新機能です。
この新しい透明な圧縮回路により、高速トランジェントを維持しながら、静かなセクションをブーストします。複雑なパラレルルーティング、ゲインステージング、レベルマッチングに代わる 1 つの直感的なスライダーで密度とディテールを向上させます。








その他の機能


Low処理系のLow End Focus。こちらもアルゴリズム依存が強いプラグインで、周波数帯域を設定してパンチ、スムーズ等ざっくりしたパラメータを操作するもの。前バージョンより曇りが少なくなった気がしないでもない。


ダイナミックEQについては可もなく不可もなくといったところでしょうか。ポイントごとにスレッショルドがすぐ表示されて調整できるのが画面表示がスマートで設計としては合理的です。

Spectral Shaperは非常に狭い部分をピンポイントに処理するのに向いていますが、こちらもアルゴリズムによるところ多いモジュールです。パラメータは帯域を設定して、量とモードを選択、Toneとそこまで多い訳ではありませんが、割と微調整が効くのでマスタリングの微妙な匙加減を達成してくれるツールとしてはなかなか優秀。この手のものは小道具的で、基本的にはマスタリング全体からみれば、ミクロな部分でもあり、選択肢を増やすといった意味でも個別のモジュールとしても使いたいところかもしれません。モジュールチェーンに組み込まれているというところに一定の重要性がありますが、お気に入りのエフェクトがある場合は全てこのプラグイン内で処理しないという手も選択肢に入れたいところです。(Wavesのようにエフェクトモジュールに他のVSTロードが出来たりすればと今後に少し期待しています。ただでさえそこそこ重いから難しいのですかね。)




Ozone 11にアップグレードすべきか

新機能の多くが音楽制作にありがたい機能が強化されているといった印象です。筆者も業務上Ozoneを使用することがありますが、音楽制作以外ののミキシング・マスタリング業務の場合あまり出番のない機能があるかもしれません。かういう私もバージョンアップするのが遅い人間ですが、サプレッサー系などは他の使い慣れているプラグインと組み合わせて処理をしています。また、使ってみて感じたのはまず、果たして全ての機能を十分使いこなせる人がどれくらいいるのかなという印象があったりもします。筆者もOzoneは前バージョンから使用し続けていますが、現在でもバージョン9くらいを使用して他のプラグインと連携してマスタリングを進めているエンジニアさんもいるのではといった印象があります。一方で、ステム分離やトランジェント処理等の独立したプロセッシング機能はやはりかなり魅力的でこれが目当てならアップグレードの価値も十分あると思いますね。また、(レファレンスはよくわかりませんが)、アシスタント機能Master Assistantは確かに前バージョンよりも確かに精度が良くなっている印象があるので(そのまま使えるかは別にしてなるほどという結果が提案されることが増えている気がします。また、単純に選択できるモジュールの選択肢が増えたからというところも一因です。また、モジュールが増えてきた分この作業を人間が全て一からチェーンを組むとエンジニアであっても相応の時間がかかります。(そのため、お好みのチェーンのセットアップを用意している訳ですね。)単なる単一のモジュールのパラメータ設定ではなくチェーンまでもが提案されるというのはエフェクトチェーンのアイデアの供給といった意味でもますます価値が上がっているのではと思います。)それらを多用する人にとってはアップグレードも検討の余地があります。

まとめ・評価


第一印象としては、マスタリングに必要とされるツールの最先端をひたすら詰め込んだといった印象です。特に、ステムごとの分離やリバランスに関しては革命的でしょう。また、トランジェントとサステインの独立した処理というのも他社の先端的なプラグインで聞いたことのあるものではないでしょうか。(もちろんアルゴリズムは違うでしょうが。)それらが、全てまとまっているというのはまさに他の追随を許さないiZotopeの本気度が伺えます。追加された革新的な新機能の多くはエンジニアリングしている立場からみても、確かに驚かせるものばかりです。Imager等、筆者の個人的な感覚だとモジュール個別として使いたいものがありました。それを考えるとOzone 11 Advancedは特にアップグレードの余地があるかもしれません。
また、注意点としては個別のモジュールの中にも負荷が高いものがあるだけに、それらを統合したメインのOzone 11プラグインは前バージョンと比較しても非常に負荷が大きいので注意する必要があります。業務用のスペックであっても、インストルメントモードのままの状態のトラックがあったり、負荷の大きいものを挿していたり、バックグラウンドで重いプログラムやブラウザ等が立ち上がっているとアシスタント機能を行っている時に即落ちます。(他の操作は通常のハイスペックPCなら問題ないと思いますが、特に激重なのがアシスタント。同条件で確認したわけではないので、リフレッシュやキャッシュ等も関わっているかもしれません。前バージョンではアシスタント機能で解析している時不安定になっても流石にDAWが落ちることはそうなかったと記憶しています。)そのため、スペックの低いパソコンでは個別モジュールは使えるにしても、バックで同時作業をしたり(動画書き出し等?)、ながら作業等をしているとメインのOzone 11プラグインのアシスタントがまともに動かない可能性があるかもしれません。そうは言うものの全体としてみれば、非常に完成度の高いマスタリングツールであることは間違いないかと思います。

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