【Review】DJ Swivel「BDE: Big Distortion Engine」レビュー(ディストーションプラグイン・使い方・評価・セール情報)

【Review】DJ Swivel「BDE: Big Distortion Engine」レビュー(ディストーションプラグイン・使い方・評価)


製品情報

BDE は、いくつかのディストーション スタイル、補完的なエフェクト、ディストーション エフェクトの M/S および周波数コントロールを備えた画期的なディストーション プラグインであり、世界初のユーザー定義可能なダイナミック保存コントロール機能を備えており、あらゆる信号のダイナミック レンジを維持できます。ディストーションエフェクトを適用したまま。


ディストーションスタイル

BDE には 6 つの異なるディストーション スタイルがあり、それぞれのスタイルが徐々に破壊的になります。Cherry Bomb から Nuke まで、そしてその間のあらゆるものに至るまで、BDE はヒップホップ、ロック、ポップ、EDM ミュージックに最適な、期待できるすべてのディストーション スタイルを提供します。

ダイナミックディストーション

世界初のディストーションにおけるダイナミック・プリザーブ機能により、最大96dBのダイナミック・コントロールが可能です。簡単に言えば、音量を上げたりダイナミクスを変えたりせずにリバーブテールを歪ませたサウンドにしたい場合、BDE は最適なプラグインです。

使いやすい

BDE には自動レベリング機能があり、2 秒以内に信号を完全に平準化することができます。検出ボタンをクリックし、目的のサウンドで再生を押し、もう一度クリックするだけで、最適な使用のために完璧な信号レベルが固定されます。

完全な制御

BDE はバンドパス機能を備えており、信号の残りの部分をクリーンに保ちながら、周波数の特定のセクションに歪みを適用できます。さらに、ステレオフィールドのあらゆる面に歪みを適用できる M/S 機能もあります。信号の中央部分をクリーンにして、サイドを歪ませたい場合は、BDE が対応します。

補完効果

ビット クラッシング、ダウンサンプリング、圧縮、カラー、フィルターなど、BDE には、希望どおりのサウンドを素早く調整するのに役立つ多数の補助エフェクトが備わっています。

特徴
  • 6つのディストーションスタイル
  • 動的保存制御
  • 歪みフィールド(バンドパス、M/S)を完全に制御
  • ビットクラッシングとダウンサンプリング
  • 使いやすいオートレベリング機能
その他詳細は製品ページも確認してみてください。

機能紹介と使い方


DJ Swivel「BDE: Big Distortion Engine」は6種類のディストーションモードと豊富な世界初のディストーションにおけるダイナミック・プリザーブ機能ということで最大96dBのダイナミック・コントロールができるようになっており、音量を上げたりダイナミクスを変えたりせずにリバーブテールを歪ませたサウンドにするなどダイナミクスを保った状態でディストーションを加えられるという革新的な機能が搭載されています。


Range機能では Rangeで設定したdB 値を超えるすべての信号のダイナミクスは維持されるようになります。 dB 値を下回る信号部分の⾳量は、Drive ノブの値に連動して⾳量が上がります。これれはどういうことかというと、例えば、Range の値を大きく下げると、信号の相対的な⾳量を維持しながら、リバーブ テールのような静かなものに対してのみディストーションを適⽤できるということです。これは、信号のダイナミクスを増⼤させるこ
となく、ディストーションをかけたいドラムトラック等に最適化することができるわけですね。スピードコントロールはダイナミクスに対するエフェクトの追従速度を設定できます。

また、⾳声分析に基づいて検出された入力信号の最適なレベル自動的にはを設定することができます。使⽤するには、虫眼鏡ををクリックして、BDE で処理するオーディオ信号の再⽣を開始します。最良の結果を得るには、処理したいオーディオ信号の最⼤⾳量部分で再⽣するのがポイント。(これはOzone等でもおなじみですね。)検出ボタンが点滅しているのはプラグインが信号のボリュームを分析している合図です。数秒後もう一度押すと、最適なレベルで歪みを処理できるように、⼊⼒および出⼒スライダーの位置が調整されます。もちろん後から微調整可能。真ん中のコアのような部分はドライブ量です。MS処理スイッチをオンにするとMS処理によりエフェクト処理ができ、そのMS処理の度合いも調整可能です。
FX Bandでは特定の周波数帯域に限定してエフェクトを処理することができます。Bright Darkはトーンコントロール。シンプルですが、おおくのプラグインに見られるような絵にかいたようなDark Brightコントロールといったところで思った通りのトーンコントロールを行いやすくなっており良いです。フィルターも完備。

コンプレッサーはソフトタイプとハードタイプの種類のキャラクターが用意されています。画面だと分かりにくいですがこれらの丸いボタンのようなものははスイッチではなくスライダーなのでパラメータを漸次的に調整できます。
エフェクトに対し、コンプレッサーを前段におくか後段に奥かの設定も可能。
そのた、ダウンサンプリング量を設定したり、ビットクラッシュをおこなったりも可能。




評価


従来のディストーションプラグインにありがちな過度にドライブを上げてしまうとダイナミクスが失われアグレッシブにしたにもかかわらずのっぺりとしたサウンドになってしまうということなく、サウンドは常に棘のある、そして、ダイナミクスと質感のあるディストーションが保たれるというのは非常に魅力的です。ダンスミュージックやアグレッシブなジャンルではついついエフェクトをがっつりかけたくなるところですが、このプラグインの場合、少しやりすぎなくらいにかけたとしてもディテールが大きく失われることなく、サウンドの主張がしっかり残る印象。それぞれの機能としてはシンプルなのですが、FX Bandで帯域を指定したり、サウンドのトーンを調整したり、ビットクラッシュやダウンサンプリング等サンプルをディグレードさせるオプションが用意されていることから思った以上にディストーションの選択肢は幅広い。(特定の周波数帯域に限定して処理したりするとサウンドに独特のキャラクターを追加できたり、また面白い効果が得られます。)そのため、積極的にサウンドに歪みを加えることの多い人の中でサウンドに棘や攻撃性が欲しいという人にはうってつけのプラグインの一つだと思います。(ロック系でもよさそうですが、ダンスミュージック系は特に親和性がありそうです。)AI系のようなプラグインではなく手作業で行うプラグインではありますが、ディストーションを必要とするケースではどのパラメータを動かしてもなかなか魅力的な完成形がみえてくるような即効性のあるディストーションツールとして非常に完成度の高いプラグインだと思いますね。


セール情報

セール頻度はそこまで多い訳ではありませんが定期的に行われている印象があるのでチェックしてみてください。