【Review】Singomakers「Ear Candy」レビュー(モジュールを再配置する機能を備えたマルチエフェクトプラグイン・使い方・評価・セール情報)

Singomaker「Ear Candy」レビュー(モジュールを並び替える機能を搭載したマルチエフェクトプラグイン・使い方・評価)


製品情報

Singomaker は、モジュールを再配置する機能と 100 の統合プリセットを備えたマルチエフェクト プラグインである「Ear Candy」プラグインを導入できることを誇りに思っています。Ear Candy はエフェクトの強力なツールです。豊かなリバーブ、臨場感あふれるディレイ、正確な EQ、ダイナミック コンプレッサー、魅惑的なフェイザー、フランジャー、強力なディストーション、ザラザラとしたビットクラッシャーでトラックをレベルアップさせます。 100 個のインスピレーションを与えるプリセットを探索してください。Singomakers の Ear Candy で、無限のサウンドの可能性と創造性を解き放ちます。


システム要求
マックOS

macOS 10.12以降
Intel i3 CPU以上(64ビット)
AppleSilicon M1以降
ウィンドウズ 

ウィンドウズ10 
Intel/AMD CPU (64bit)

その他詳しい製品情報はこちらを参照してください。

機能紹介・使い方

Singomaker「Ear Candy」は一画面上で様々なエフェクトモジュールを並び替えることができるマルチエフェクトプラグインです。
エフェクトはEQが2つ、ディレイが2つ、フランジャー、リバーブ、コンプレッサー、ディストーション、そして、並び替えが出来ないマスターコンプレッサーです。

モジュール下の名前の箇所をクリックするとモジュールがバイパスされるようになっています。モジュールをクリックしてドラッグすることで位置を移動します。左から順に信号が送られて並び順がエフェクトチェーンの順番になっているということです。

ストリップモジュールはどれもみれば一目でわかるものばかりですが、ディレイがテープとピンポンで選択できたり、リバーブがホールとプレートが選択できたりディストーションが2種類のディストーションをブレンドできたりします。EQとディレイが2つずつ用意されているのはメーカーの想定されるユーザーのニーズを反映させようとする制作意図を感じますね。ディレイは非常にアナログライクな汚し系のエフェクトです。(多くのモジュールが非常にアナログライクなタッチになっているように感じます。)





評価・まとめ


モジュール式のマルチエフェクトプラグインで、チャンネルストリップ系のプラグインでもおなじみのドラッグして並び替えるタイプのプラグイン。非常にシンプルな作りですが、思った以上に奥の深いプラグインです。勘違いしやすいところですが、このプラグインの真価は並び替えるところにあり、エフェクトプラグインが一気に手に入るというところではありません。一画面でまとまっているからこそ実験ができるわけです。実際、エフェクトチェーンの順番(特にディストーションやフランジャー、ディレイといったエフェクトは並び順を変えると全く異なるエフェクトになります。)モジュール式のエフェクトプラグインはありますが、汚し系やアナログ、Lo-Fi志向のプラグインでいうとありそうであまりないといったところでしょうか。サウンドとしてもどちらかというとバキッとしたタイプのエフェクトやディレイ(アナログライクなのでしょうか)など、どちらかというとデジタル系よりも積極的に音を野蛮にしていくのにも最適で、(これらのバイパスを使うことでマイルドなサウンドももちろん作れますが、どちらかというと複雑なモジュレーションの効いたサウンド作りの方が面白いと思います)、オーディオ信号の解像度が著しく下がることのないモダンなサウンドにも適性があります。シンプルですが、思った以上に奥が深いプラグインで、音楽制作のエフェクトづくりを原点回帰させるようなプラグイン。ディストーションが筆者としては魅力的で良いサウンドです。
とりわけダンスミュージックやLo-Fi系のトラックメイクなどに真価を発揮する可能性がある、隠れた佳作といったプラグインだと思います。


セール情報

Singomakersはセール頻度が多くはなく、セール価格も40-50%OFF程度と安定しているメーカーです。定期的にセールが行われることもあるのでチェックしてみてください。