【Review】Leapwing Audio「StageOne 2」レビュー(マルチバンド処理に対応した究極のステレオイメージャー・バージョン2の新機能・評価・セール情報)

【Review】Leapwing Audio「StageOne 2」レビュー(マルチバンド処理に対応した究極のステレオイメージャー・バージョン2の新機能・評価・セール情報)



メーカー情報

 

Leapwing は、高く評価されている StageOne プラグインに驚異的なバージョン 2 アップデートを導入できることに興奮しています。この画期的なリリースでは、包括的な見直しが行われ、比類のないステレオの広がりとサウンドステージの操作のための一連の革新的な機能をユーザーに提供します。StageOne 2 は、WIDTH、DEPTH、PHASE RECOVERY、MONO SPREAD、CENTER GRAVITY の 5 つの特徴的なアルゴリズムを備えた注目すべき 3 バンド コントロールを提供し、ユーザーに前例のないレベルのコントロールと創造的な可能性を提供します。


WIDTH アルゴリズムはステレオ フィールドを巧みに拡張し、中心から外れたコンテンツをスピーカーに向かって、場合によってはスピーカーを越えて簡単に移動させます。StageOne 2 は、ファントムの中心を維持しながら、周囲の要素を動的に拡張または再マッピングし、その結果、魅惑的に広いステレオ イメージが得られます。没入型 DEPTH アルゴリズム StageOne 2 は、方向的に最適化された反射によって音場を豊かにし、オーディオに並外れた奥行き感を加えます。

MONO SPREAD は、モノラル信号を魅力的な疑似ステレオ信号に変換する独自のフィルター設計を採用しています。StageOne 2 を使用して、モノラル トラックを鮮やかなステレオ パノラマに解き放ちます。また、ステレオ信号の中央のコンテンツを両側に押し出すために使用することもできます。

新しい PHASE RECOVERY アルゴリズムの追加により、StageOne 2 は位相のずれたコンポーネントをインテリジェントに識別して再調整し、モノラルに加算される際の情報損失を巧みに回避します。

CENTER GRAVITY の搭載により、ユーザーはステレオ イメージのバランスを再調整できるようになり、左右に正確に傾けることが可能になります。


V1の時のUI。





特徴
  • ステレオオーディオを広げる
  • 奥行きの知覚を追加する
  • モノラルソースに豊かなステレオを追加
  • 幅広い互換性
  • ステレオサウンドステージの3バンドコントロール
  • ユニークなビジュアライザ
  • 位相回復

その他製品の詳細はこちらも参照してみてください。

「STAGEONE」バージョン1との違い


バージョン1と何が変わったのかはUIをみれば一目でわかります。V1時のUIはこのようになっていましたが、(シンプルなスライダーが特徴的)


ビジュアライザーがついたことでより視覚化されて使いやすくなりました。(耳だけで判断したい人もいるかもしれませんが)

しかし、なんといっても驚異的なのが3バンドに対応したということです。

3バンドに亘るステレオ・イメージの調整に対応

低域、中域、高域のでのマルチバンド処理に対応し、クロスオーバー周波数も調整可能。ファントムセンター成分はそのままに、ステレオ・フィールドをさらにコントロールできるようになりました。

定位が一目で確認可能なビジュアライザーを搭載

入力信号と出力信号の振幅、周波数、ステレオ幅を表示するビジュアライザーを搭載し、必要な情報が一目で確認可能になりました。

位相のリカバリーに対応

位相のズレが発生した箇所を識別して再調整することにより、ステレオをモノラルに変換した時の位相キャンセルなどの問題を回避できます。


機能紹介


LEAPWING「StageOne 2」は音色を変えることなく奥行きと幅を調整できるステレオ幅調整用のプラグインです。新機能として最大の核心ともいえるのが3バンドの独立したセットアップが可能になっている点で周波数帯域ごとに個別の設定をすることが可能。周波数帯域は自分で境界を上下に移動させすることで区分を設定することができます。ビジュアライザーが付いているのでまたわかりやすい。従来のステレオイメージャーとは異なり、Leapwing Audio「StageOne 2」は非常に多くのパラメータが用意されています。まず、ステレオ幅を+-で設定できるのWidthのほか、置く息を表すDepthそして、新たに位相の問題を自動的に修正するリカバリーモードが追加されています。


また、Monospreadというパラメータは使ってみないとWidthと一見混同しがちですが、モノ信号をステレオにアップミックスする処理に基づいたパラメータです。聴覚的な情報に絞るならばWidthとは異なり、鳴り響く空間ではなく音源の鳴っているそのもの自体の核のサイズといったところでしょうか。Center Gravityはステレオイメージの中心をずらすことができる機能。効果としてはパンに近いですが、帯域全体の響きと整合性のもと違和感がないように設計されているように思われます。プリセットに関しても非常に優秀でミックストラックに対するものからミックス全体に対するものまで、用意されており、少し微修正することでそのままつかえそうなものも多数用意されています。


まとめ・評価


バージョン2になってマルチバンドに対応し、それぞれの帯域に対して細かな処理を行えるようになってしまったことで他の追随を許さぬステレオイメージャーになったことは間違いないでしょう。(マルチバンドに対応しているステレオイメージャー自体はもちろん今までもあります。)帯域ごとに空間の広がり、奥行きから音像の大きさ、中心軸とのバランス等を細かく微調整できるので、思ったままのステレオイメージをまさに彫刻作品を作るかのようにデザインすることが可能。バージョン1の時代から既に周りのエンジニアの間でも評判がよかったですが、個別に帯域を処理できるようになり代替えがさらに効かなくなり不動の地位を確立する勢いです。バージョン1よりも広がりがより自然になった印象もあります。
位相のリカバリーに対応しているので、ステレオイメージャープラグインには切っては切り離せない位相の問題にも対応できるようになっている等至れり尽くせり。ただし注意して欲しいのは位相の問題と音像の問題は当然イコールではないので、極端なステレオ幅への介入をすると当然オーディオとして破綻してしまうのでそこは勘違いしないようにしましょう。機能が多い分使いこなすのには慣れが必要かもしれませんが、小難しい印象はないので使っていれば、少しずつ使い方が感覚でわかりやすいプラグインともいえます。この手のオールインワンタイプの完結型プラグインにしては操作自体は意外に直感的です。総じてステレオイメージをとことん微調整して最高の状態に持っていくのには欠かせないといえ、ステレオイメージャーとしては持っておくと安心感のあるプラグインであることは間違いないでしょう。


セール情報について


通常のセールの他バージョン1からのアップグレードがLeapwing Audioにしては破格のアップグレード価格で用意されているようなので、所有者の方は要チェックだと思います。


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