【Review】Sound Particles「Air」レビュー(空間シミュレーションエフェクトプラグイン)

【Review】Sound Particles「Air」レビュー(空間シミュレーションエフェクトプラグイン)


メーカー情報


Airは、高周波の減衰を通じて距離をシミュレートするのに最適なツールです。あらゆるDAWで使用できます。

音響効果のためのAir

近くにある物体は、遠くにある物体のようには聞こえません。サウンドに深みと距離感を加えて、サウンドエフェクトをすばやく再発明します。すべてをもう一度録音する必要はありません。





ミックスのためのAir

ノブ1つであらゆる音の距離を正確にシミュレートすることができます。Air は、オーディオ アセットを現実の音響イベントに完全に似せるために必要な正確な EQ と距離減衰を適用します。




自動対話置換用の Air

ADR の最大の課題は、オリジナルのセットで録音されたかのように自然に聞こえるようにすることです。空気は自然な距離感の効果を実現するのに役立ち、ADR が誤って聞こえることはもうありません。




音楽のための空気

プロジェクト内の特定のアイテムの存在を簡単に削除します。このすぐに使用できるプラグインを使用して、楽器に呼吸を与え、ミックスを輝かせましょう。




特徴
  • 複数の場所: Air には、南極からデスバレーまで、世界中のさまざまな場所の温度と湿度の設定がすでに含まれていますが、いつでも 1 つのカスタムを入力できます。
  • 完璧な結果:科学的に測定された空気減衰の周波数応答値を使用することで、空気は単純なローパス フィルターよりもはるかに正確です。
  • 周波数応答: Air を使用すると、サウンドに適用されている実際の周波数応答を確認できます。
  • 距離減衰:距離減衰パラメーターを使用して、距離に応じた音量を制御します。
  • 世界の単位:「メートル」と「フィート」どちらが好きですか? 「Mph」または「km/h」? インペリアル単位とメートル単位が完全に統合されており、誰にとっても簡単で快適なワークフローが実現します。
  • コントロール サーフェス:コントロール サーフェス (AVID S6 など) を使用して、プラグインのパラメータを編集します。
引用元:Air 

機能紹介


Sound Particles「Air」は空間の温度と湿度、音源の距離をシミュレートして、現実世界の音の聴こえ方をシミュレートするエフェクトプラグイン。つまり音源の位置や空間を物理学や音響学に基づいて変更して、その聴こえ方を再現するプラグインです。ディスタンスノブではどれくらい音源を離すのかを設定することができ、その距離がメーターに表示されます。離した時の効果をシミュレートするので、原音をさらに近づけるプラグインではありません。きちんと数値入力できるのは大きいですね。距離が離れることによってEQのようなフィルタリングと、減衰の変化がシミュレートされます。Feetのほかメーター法で表示することもできます。また、Environmentパラメーターでは湿度と温度を数値で設定可能。これらのパラメータの変更により周波数応答のグラフがリアルタイムで変化します。また、アラスカや日本、ニューヨーク等、実際の地域の気候のプリセットが用意されています。後は右側にミックスノブが用意されているという大変シンプルな設計です。





まとめ・評価

0mから始まり30km以上距離を設定できたり、各種パラメータのセットから推測できるのはこのプラグインは楽器の位置といった(微調整といいますか)スケールの小さなシミュレートだけでなく屋外も想定しているということです。そのため、よりスケールの大きな空間でデザインされた効果音や電子音楽の音響空間のデザイン、映画音楽等にも強く、音を大きく「加工」することができます。どちらかというとこちらの方が、大きな意義をもっているような気がします。サウンドは非常にリアルで、飛行機の音等でシミュレートしてみるとわかるように、音源が近づいてきたような臨場感がしっかりと再現されています。サウンドにリアリティを持たせる上て重要になってくるプラグインといったところでしょうか。距離のスケールが大きく、温度、湿度まで再現できるというこうしたシミュレーションは他にほとんど見られないことを考えてみても非常に重要度の高いプラグインの一つといえるかもしれません、

Air 

おまけ・関連する無料製品について


また、楽器等の距離を想定した機能を厳選したAirの音楽バージョンAir | Music Editionが無料製品として、無料配布されているのでこちらをまずは使ってみるのも良いかもしれないですね。