製品情報
ミッド/サイド処理とステレオワイドニング
OSL Side Effects は、ステレオ フィールドを繊細かつ創造的な方法で操作できる多用途のオーディオ プラグインです。ステレオ信号をミッドチャンネルとサイドチャンネルに分離し、直観的な処理チェーンを使用して独立してイコライズ、圧縮、飽和、ブースト、減衰、パンを行うことができます。これにより、従来のステレオ処理技術では不可能だった方法でミックスの幅を変更することが可能になります。
特徴
- インタラクティブなグラフを備えた4バンドミッド/サイドEQ
- FFTスペクトラムアナライザ
- トランスファーカーブグラフ付きミッド/サイドコンプレッサー
- ゲインリダクションメーター
- テープスタイルのサチュレーション
- ミッド/サイドステレオパンニング
- 入力および出力ゲインコントロール
- ステレオビジュアライザー(ゴニオメーター)
- 位相計
- ミッド/サイドおよび左/右出力メーター
- 左/右モード
- 最大 16 倍のオーバーサンプリング
- 17のファクトリープリセットを含むプリセットシステム
- すべてのパラメーターはホスト DAW からオートメーション可能
- CPU の点灯
引用元:OSL SIDE EFFECTS
機能紹介
Oblivion Sound Lab「OSL Side Effects」はMS処理に特化したマルチエフェクトプラグイン。MS処理ができるプラグインはそう珍しいものではありませんが、このプラグインはMS処理をのためにUIが最適化されて設計されています。また、このMSをLRに切り替えることも可能。エフェクトとしてはEQ、コンプレッサー、サチュレーション、ステレオイメージャーですが、上記3種類のエフェクトそれぞれにMS処理のMid、Sideの画面やノブが用意されているのが特徴。そのため、画面が混在することなく、スマートに処理を進めることができるようになっています。また、ステレオイメージャーのメーターが度の画面であっても表示されているのは位相の問題やステレオ幅の状態をリアルタイムで確認できるのでエラーが起きるのを未然に防げる優秀な設計だと思います。
EQ自体は4バンドで非常シンプルですが、MSでそれぞれ画面が用意されています。コンプレッサーも同様。
リンクモードをオンにするとミッドとサイドのノブがリンクして同時に動かすことができるようになっています。
コンプレッサーは所謂通常の画面ともいえます。ニーやメイクアップコントロールがあるといったところくらいでしょうか。
まとめ
最大のメリットはMS処理をしやすいように非常に合理的に設計されている点につきます。実際このプラグインよりも複雑なMS処理ができるものはあると思いますが、複雑化する画面をできるだけ使いやすく設計されているので、非常に直感的に処理をすることができるようになっています。機能はみてわかるように上記の機能のみが付いているわけですが、わかりやすさがあります。また、サチュレーションやパンのMS処理が手軽にできるのは結構便利。ゴニオメーターがコンプレッサー画面でもEQ画面でも見られるようになっているので、MS処理によって生じかねない位相の問題もしっかり監視することができるのが良いですね。