【Review】Fuse Audio Labs「VPRE-2C」レビュー(真空管プリアンプのエミュレーションプラグイン)

【Review】Fuse Audio Labs「VPRE-2C」レビュー(真空管プリアンプのエミュレーションプラグイン)



製品情報


典型的でありながら特別
VPRE-2C は 1950 年代に製造された真空管とトランスをベースにした希少な製品で、主にマイクのプリアンプとして、または当時のトランスクリプション ターンテーブルのブースター アンプとして使用することを目的としていました。この時代の偉大なアメリカの録音に非常に典型的な滑らかで密度の高いトーンを提供しますが、その単純な設計により、ユニークで価値のある音響特性が得られます。


チューブには何が入っていますか?

このプリアンプの要点は、最も直感的な方法で本物の真空管の雰囲気で録音を豊かにすることです。低いゲイン設定では、ミッドレンジに細かいアクセントがあり、バランスの取れた明確なサウンドが生成されます。レベル補正されたコントロールを上げると、暖かさ、重さ、滑らかさの知覚が大幅に向上します。

シンプル以上

VPRE-2C は、豊かな THD スペクトルのためにユニットの 2 つの三極管ストラップ 6J7 五極管をエミュレートし、その特徴的なローエンド モジョのためのオリジナルのトランス構成をエミュレートし、選択可能なプリ/ディエンファシス フィルターと、より多様なトーンのためのミックス コントロールを追加します。プラグインのもう 1 つの独自の機能は、よりソリッドなドライブとカラーレーションをキックするためのブースト モードです。

昨日 今

オリジナルのアンプは最近ではインサイダーのヒントになっていますが、その基本的な回路設計は、50 年代後半から 60 年代前半にかけて放送や録音用の無数の真空管コンソールで使用されてきました。VPRE-2C は過去にさかのぼるチケットであり、呼び出した瞬間に昔ながらの素晴らしいサウンドを提供します。それをオンにして、必要な量をダイヤルしてください。ヴィンテージの栄光。



機能紹介・使い方


Fuse Audio Labs「VPRE-2C」は1950 年代に製造された真空管とトランスをベースにしたプリアンプのエミュレーションプラグイン。機能はいたってシンプルです。

トーンはローあるいはハイよりにウェイトが来るものとフラットの3パターンが用意されております。これはパラメータが少ない分ガラッと雰囲気が変わるのでわかりやすさがあります。Hiの場合高域とAirが非常に顕著に強調されて、煌びやかなサウンドの傾向になります。ゲイン量を上げていくと次第に歪んでいくわけですが、上げすぎるよりはパラメータの中間くらいが非常に安定していて非常に美しいサウンドが期待できそうです。ブーストスイッチはよりソリッドに色付けを強調するスイッチですが、特にLOの時に大きな変化が生じるようです。

Trimコントロールは音声信号がアナログ/デジタル変換後に実装されており、デジタルであることを除きGainと似たような役割をします。

Trimコントロールがデジタル処理なのに対し、Gainの方は割とがっつり潰れて歪みます。


まとめ・評価

非常にシンプルながらも使い勝手だけでなく、使いどころも多いプリアンププラグインだと思います。3種類のトーンコントロールが割と直接的にミックスの比重を変えるため(例えばLOWの場合が顕著で、ゲイン量が多い場合明らかにミックスバランスに大きな変化が生じて低域が強調されます。)、ミックス量の調整が不可欠になりますが、機能というというよりは音質の問題になりますが、サウンドの傾向は非常に粉っぽくきめ細やかなさらさらとしたサチュレーションが加わる印象があります。まさに、原音に砂がかかったようなサウンドでありながら、原音のディテールはある程度保たれており、音の解像度が極端に失われることもありません。エフェクトのかかりが強いものの音が損なわれないといったところでしょうか。そのため、味付けとしては様々な場面で登場しやすいプラグインだと思きます。ゲインを八分目以上にすると大胆に音が潰れてきますが、そこまでいかずに、少し少な目を意識してかけてあげると非常に良いパフォーマンスが得られるプラグインだと思いますね。



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