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【Review】Klevgrand 「Tomofon」レビュー(ウェーブテーブルを自由にモーフィングするシンセサイザー)

2023年5月24日水曜日

DTM製品レビュー



メーカー情報


Tomofon は、Klevgrand の画期的な新しいシンセサイザーです。このバーチャル・インストゥルメントは、実際のオーディオから抽出された非常に大量の波形を処理する独自の機能を備えた、新しい革新的な「オーディオ モデル」フォーマットを使用しています。付属のオーディオ モデル スターター パック (インストゥルメントとボイス) とプリセットを試してみたい場合でも、独自のオーディオをインポートして独自のサウンドスケープを形成したい場合でも、創造的な旅をしていると言っても過言ではありません。

すでにたくさんのシンセやサンプラーが世の中にあるのに、なぜこれなのか?


簡単に言えば、Tomofon はサンプラーではありません。それ自体が楽器であり、必ずしも実際の楽器や声を模倣することを目的とするわけではありません。Tomofon は、生成されたサウンドが、実際の大量のオーディオ波形のさまざまなレイヤーとセクション間でシームレスにモーフィングされる、新しい「オーディオ モデル」フォーマットを導入しています。これにより、非常に有機的でありながら、この世のものとは思えないサウンドを実現する、即時再生可能なシンセサイザーが提供されます。サウンドのキャラクターを変更する可能性は非常に広大かつ多層的であるため、音楽制作に新たな次元を加えることができます。




仕組みは?


Tomofon は、オーディオ ファイルを一連の大きな発振波形に変換し、各波形が 1 つのレイヤーを表すピッチ ゾーンにマッピングします (サンプラーが異なるベロシティ ゾーンを構成する方法と少し似ています)。主な違いは、各ゾーンには通常のサンプルではなくウェーブが入力されているため、シンセ エンジンがゾーン間 (レイヤーとゾーンの両方) をモーフィングできることです。これにより、ゾーンとレイヤー間のすべての移行が連続的かつシームレスになります。これらの組織化されたウェーブテーブルを含む構造はオーディオ モデルと呼ばれ、Tomofon に動的特性と特徴的なサウンドを与えます。

独自のサウンドを作成して共有する


このプラグインの重要な機能は、ユーザーが独自のオーディオ ファイルをインポートして、新しい独自のオーディオ モデルを作成できることです。通常のオーディオ ファイル (できればモノラル コンテンツを含む) を、自動または手動で簡単にインポートし、キーボード範囲全体の異なるピッチ ゾーンに配布できます。自動インポートの実行は基本的にワンクリックのプロセスで、即座に適切な再生可能なオーディオ モデルが生成されます。手動インポートでは、ユーザーはどの波形がどのピッチゾーンに収まるかを完全に制御できます。最後に重要なことですが、自分で作成したオーディオ モデルを他の人と簡単に共有できます。



トモフォン v1.0 に含まれています


Tomofon には、124 個のオーディオ モデルのパックがプリロードされています。ダウンロードには 180 を超えるプリセットも含まれており、すぐに使い始めることができます。そこからさらに冒険して既存のオーディオ モデルを試したり、プラグインの内蔵エディターを使用して独自のサウンドをインポートして形成したり分解したりすることができます。将来的には、Klevgrand によってさらに多くのインストゥルメント (オーディオ モデル パックとプリセット) が追加される予定です。

今後のリリースに注目してください – トモフォニアはまだ始まったばかりです!

特徴
  • シンセ エンジンには、オーディオ モデルを再生する方法の音楽的および聴覚的な可能性を強調する機能が満載されています。すべてが音楽ワークフローをサポートする直感的な方法で表示されます。
  • ユーザーが編集できるピッチと(レイヤー)深さのエンベロープ
  • 124の楽器
  • 180以上のプリセット
  • エンベロープタイムはMIDIベロシティ経由で個別に制御可能
  • いくつかの LFO (ランダム性のあるサンプル アンド ホールドを含む)
  • モジュレーションマトリクス (2 x MIDI CC、ベロシティ、キーマップ)
  • ピッチとベロシティの個別のグライドタイムによるモノフォニック再生
  • 開始されたノートが現在再生中のノートとエンベロープを同期するポリフォニック レガート再生
  • 個別のピッチ、パン、レベルを備えた最大 4 つのダブリングボイス
  • 変調可能性のあるフィルター
  • ポストリバーブ、ディレイ、EQ

引用元:Tomofon 

機能紹介

Klevgrand 「Tomofon」はオーディオをロードしてピッチマップにウェーブテーブルを配置することができるシンセサイザー。オーディオモデルという独自のプロファイルによって波形を管理してシンセサイズすることができるようになっております。オーディオファイルから変換される仕組みとしては以下のようになっています。4つのステップによってオーディオデータからウェーブテーブルへと変換され独自のオーディオモデルが生成されます。


大まかな工程は以下の通りです。

1.まず通常の音声ファイル(オーディオ)がTomofonにインポートされます。この例では、男性歌手が音符全体でフォルマントを変更しています。

2. 次にウェーブテーブルの手法としてはおなじみシングルウェーブを抽出するプロセスです。
上と同じオーディオ ファイルの小さな部分を拡大したものです。1 つのサイクル (黄色でマーク) が 1 つの単一の波形に抽出されます。

3. するとウェーブテーブルが得られるわけです。
このプロセスを通じて、サンプル オーディオは数百のウェーブに分割され、1 つのウェーブテーブルが生成されます。事実上、元のオーディオの一種の再構成です。
4. 最後にウェーブテーブルのデータはオーディオモデルへと変換されるわけですが、ウェーブテーブルは、数オクターブのキーボードにわたるピッチ ゾーンにマッピングされます。



オーディオ ファイルをインポートすると、Tomofon がそれを抽出して再生可能な Wave に整理されます。インポートには6種類のモードがあり、現在のAudio Modelにインポートしたオーディオのデータをミックスる“Merge”のモードが用意されています。つまり音色のデータを混ぜ合わせることができるということ。斬新なAudio Modelを次々に作っていくことができるというわけです。これらのウェーブテーブルのデータは自在にマッピングを選ぶことができるので音作りの可能性は無限にあるといってよいかもしれまでん。各ピッチゾーンにはウェーブテーブルがあり、並び替え等、いくつかの方法で編集できます。オーディオモデルは下部のマップ上で表示されます。。Y 軸は波の深さを表します。さらに、選択したウェーブテーブルに対して、ノーマライズ、平滑化、クリーンナップも可能。
このように各ピッチマップのキーに配置されたウェーブテーブルを編集することが可能です。

少し難解なシンセサイザーのようにみえますが(実際特殊なので少々慣れが必要かもしれません)、プリセットも用意されているのでとっつきにくさは思ったほどありません。ボーカルやギター等意外に実験性は控えめなプリセットも多数用意されているので使いやすいともいえます。




ゲイン、デプスピッチフィルターそれぞれにADSRエンベロープとLFOモジュレーションが用意されています。このあたりは通常のシンセと同じところですね。
画面右のモジュレーションマトリックスではモジュレーション量等の設定が可能になっています。
また、ボイスが4ボイス用意されているので、非常に立体的なサウンドを作ることが可能。




まとめ


なかなかマニアックなシンセサイザーなので、単なるサンプルベースではなく、サンプルをシンセに融合するといったもので非常に革新的。サウンドはまさにウェーブテーブルシンセとサンプルの融合といったところで、どちらに収まることもないありそうでない独特な質感が得られるのが特徴といえます。

サンプルの持つオーガニックなサウンドがシンセのサウンドに組み込まれるといったようで、どちらかというとサンプルや録音素材に基づいたサウンドを楽曲や作品に組み入れる時になかなか面白いパフォーマンスをします。シネマティック系のサウンドデザインや電子音楽等に真価を発揮しそうなシンセサイザーといえるでしょう。







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