【Review】UJAM「Usynth GLAM 」レビュー(ポップスに最適化されたシンセサイザー)

【Review】UJAM「Usynth GLAM 」レビュー(ポップスに最適化されたシンセサイザー)


メーカー情報






Usynth GLAM を使用して、快楽の中心に直行するポップ ミュージックを作成します。ベース、パッド、ポリ、リード、そして必要なすべてのフックを備えています。GLAM は、ビバリーヒルズに住む 2080 と CORE の兄弟のようなものです。

高価に聞こえる

GLAM は、お金でしか買えない手付かずの光沢を自宅から提供します。内蔵のマルチエフェクト フィニッシャーで、思った以上に大きな音を出すことができます。 

機能の概要

Usynth には、セットアップが簡単でありながら非常に柔軟なビルトイン ディレイ ユニットが搭載されています。多数のパラメーターを設定する代わりに、シンプルで複雑なディレイ構成がすでに用意されています。ディレイ プリセットを選択し、ミックスとフィードバックを調整するだけです。

サプライズ!

インスピレーションをお探しですか?サイコロを振ると、Usynth が任意の設定を新しいランダム値に変更します。設定ごとに設定するか、一度に変更してください。微妙なバリエーションやワイルドなスイッチアップのために、ランダム性の量を調整することもできます。

明るいものから暗いものへ

たった1つのノブで美しい音色の進化をコントロールしてください。Usynth は、ダイアルを動かすと新しいオシレーターを起動し、複数のフィルター設定を変更するように見事にプログラムされているため、ワンクリックでシンセウィザードのようなサウンドを実現できます。

特徴
  • 100のシンセモード、34のシーケンス
  • ノートごとに 2 つの個別のレイヤー
  • 88モード搭載のカスタムフィニッシャー
  • 100個のグローバルプリセット


Usynth GLAM 

機能紹介 

プリセットは以下のように音色ごとにカテゴライズされており、選択できます。他のUSynthのプリセットとは分けられていますが、同一画面でプリセットを切り替えることができるので複数所有している人にとっては結構便利です。

シンセ画面は音色を選ぶSynthesizer、エフェクトのFinisher、アルペジエータのSequencerの3つのエリアに分かれています。

Synthesizerエリアではパッド、ベース、プラック、ベース、リード等音色がカテゴリーごとに用意されてるのでそれをロードします。それぞれ音色ごとに専用のパラメータコントロールが表示されます。例えばホーン系であればStability(ピッチの安定性)やBlow(吹きの強さ)、プラックであれば、ピックの強さやなどシンセパラメータではなく、音色の性質に合わせて必要とされるであろう音色の調整パラメータが(あらかじめプログラムさせているのでシンセ的な複雑な操作なしにコントロールできます)用意されています。


Dark Brightノブはフィルター系だと思いますが、変に音が痩せたりしないように上手く設計されているのかわかりませんが、音の破綻なく、文字通り、明るい音と暗い音の絶妙な調整ができるようになっておりよくできています。


シーケンサーはリズムパターンがあらかじめ用意されており、プリセットから選び、テンポを設定して走らせることができます。ノートの長さやパターンの長さ、音域等を下部に配置されているパラメーターノブで設定します。Finisherは空間系やモジュレーション系の他、コンプレッサー、ディストーションと幅広く用意された、エフェクトチェーン済みの完成されたエフェクトノブです。通常のシンセのエフェクトセクションと異なり、複雑な処理により設計されたエフェクトが完成された状態で用意されているので音色を大きく変えることができるのが特徴です。(ハーモニクスを付与してリバーブとディレイ等、そのままでも使えるものが厳選されて用意されています。)Synthesizerの音色の中にはしっかりと余分な飾り気のない素朴なシンプルな音色も用意されているのですが、このFinisherのおかげで、プリミティブな音色をモダンな音色に変えることができるようになっています。



評価・まとめ

ポップスで一度は聴いたことのあるような音色がそろっている印象があります。Kpopでよく聞くなあといったベースやシンセ等、どれもピンとくるものばかり。ベーシックでシンプルな音色も用意されていますが、どちらかというといろいろ加工して作りこまれた音が多い印象があります。ベースミュージック系も少し被るかもしれません。よりシンセ的でプリミティブでシンプルな音色が多く用意されている無料のDriveの音色と比較するとより商業音楽の作りこまれた音色に近いといえます。トラップ系の太いベースや、Highの豊かなシンセサウンドなど。スクリーム系のリード等。音色ごとに10のファクトリープリセットがありますが、人気の音色を絞ってきている印象です。大衆的とも言えますが、その分需要もあるサウンドがそろっている印象があります。

音をゼロの状態で一から作りたい人向きではありませんが、よく聞くような定番の音色をベースに音の加工をするという意味では従来のシンセサイザーとは異なる音色の性格をコントロールするパラメータノブが複数用意されているため、意外に音作りの幅があるといえます。特に音色ごとに用意された専用ノブが非常に合理的で、音にキックの質感を加えたい、シュワシュワさせたいといった少し手間のかかる微調整がノブ一つですぐ完了するのは非常によくできています。プリセットから音作りができるように設計されていますが、音色ごとにパラメータが異なるのは、音色ごとに必要とさせるバリエーションのニーズをよくわかって設計されている印象があります。そのため、プリセットベースというとどうしても初心者向けのような印象がありますが、ある程度シンセに精通した人にとっても、良くできているなあと一定の感動はあると思いますね。
音色ごとに最適化されたパラメータが複数用意されているため、思いのほか柔軟性があるため、音色は思いのほかバラエティがあり、使いどころが多いといえるかもしれません。それがUSynthシリーズの強さともいえるでしょう。

また、音色も電子音楽系に偏りすぎることもなく、ジャンルの区分のはざまにあるような現代のポップスの音色も多くカバーされているので、汎用性が高いといえます。
そのため、音作りに慣れている人であっても恩恵を受けることができます。他のUsynthシリーズと比較すると音色が大衆に人気のあるサウンドを作り合いという人にとって非常に大きなメリットがあるともいえるかもしれませんね。