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【Review】Universal Audio「Fairchild Tube Limiter Collection」レビュー(チューブコンプレッサーFairchild 660/670のエミュレーション、他社エミュレーションとの比較・セール情報と最安値)

2023年12月21日木曜日

DTM製品レビュー


【Review】Universal Audio「Fairchild Tube Limiter Collection」レビュー(チューブコンプレッサーFairchild 660/670のエミュレーション、他社エミュレーションとの比較等)

優先度の高いモデルであることもあり、この度導入しました。

メーカー情報




Fairchild Tube Limiter Collection は、ビートルズやピンク フロイドから無数のモータウン クラシックに至るまで、何百ものヒット レコードで聴こえたシルクのように温かみのあるコンプレッションを提供します。これらのユニークなチューブ コンプレッサーで作成された、これまでで最も正確なプラグイン エミュレーションです。



世界で最も切望されているコンプレッサー


オーディオの天才 Rein Narma がレスポールのキッチン テーブルで作成した最初の Fairchild リミッターは、レコーディングを永遠に変えました。すぐに、これらの 20 チューブ、14 トランスフォーマー、67 ポンドの巨人は、世界クラスのスタジオに常駐し、その多くはまだビンテージのフェアチャイルドを使用しています。半世紀にわたり、フェアチャイルド 670 とそのアグレッシブな兄弟であるフェアチャイルド 660 は、ポピュラー ミュージックで最も尊敬されるボーカルとドラムのサウンドを定義してきました。実際、世界のエリート ミキサーは、コンプレッションを行わなくても最終的なミックスに「輝き」をもたらすためだけに 670 を使用することがよくあります。



プラグインでビンテージ フェアチャイルドに最も近いもの


2004 年、Universal Audio は Fairchild 670 Legacy プラグインをリリースしました。これはすぐに利用可能な最高の 670 エミュレーションとして宣伝されました。今日、UA の DSP 専門家チームは、オリジナルの時定数とゲイン リダクション カーブを改善し、ハードウェアの完全な真空管アンプとトランス セクションを初めてモデリングしました。他の Fairchild エミュレーションをはるかに超えて、新しい UAD Fairchild Collection だけが、Ocean Way Studios の「ゴールデン リファレンス」ユニットの正確な回路モデルに基づいています。






機能紹介

Universal Audio「Fairchild Tube Limiter Collection」には2種類のモデルが収録されています。(2つの独立したプラグイン)Fairchild670とFairchild660の2種類です。


Fairchild660は670の兄弟的な位置づけとして使用され、もともとはモノラルヴァージョンでした。Fairchild670と似た方向性の音響特性をもっていますがコンプレッションがより劇的にかかり、より野性的でアグレッシブです。特にTime Consonantを高速にした時の違いが明らかで、670よりも660の方が素早く動作するので、コンプレッションがきつくかかります。670はより自然にかかる印象。
Fairchild660も670も似たようなノブが用意されているので一つを理解すればもう片方はおのずと理解できるかと思います。
スレッショルドとインプットと基本的なノブが並び、Time Consonantでアタックとリリースタイムを設定することができます。一つのノブでこの2つのパラメーターがセットになっているのが特徴です。実機に基づくそれぞれの設定は以下のようになっています。

  • 1 Attack : 200ms / Release : 300ms
  • 2 Attack : 200ms / Release : 800ms
  • 3 Attack : 400ms / Release : 2000ms
  • 4 Attack : 400ms / Release : 2000ms
  • 5 Attack : 400ms / Release : Auto 
  • 6 Attack : 200ms / Release : Auto 


大きな点としてはLRに対してそれぞれ設定をすることが可能な点。(リンクもできます。)上下に同様のノブが用意されているのはそのためです。
また、サイドチェーンフィルターが用意されいるのも特長。

また、ヘッドルームコントロールが用意されているのも追加機能としては注目できます。
ヘッドルーム (HR) コントロールを上げて、マスタリング アプリケーションを簡単に作成し、ゲイン リダクションのスレッショルドを上げて歪みを下げることができます。逆に、ヘッドルームを減らし、ゲイン リダクションのスレッショルドを下げ、ディストーションを上げて、ボーカルやドラムからギターやベースまで、あらゆるものに作用するザラザラした質感にすることができます。
 

Universal Audio「Fairchild Tube Limiter Collection」の2つのコンプレッサーの音響的な特性としては他のVari Mu方式のエミュレーションプラグインと比べてよりテールに高音域のざらつきが強調されるような印象があります。また、アタック感は比較的維持されクリアに残っている感触があります。



他社によるFairchildエミュレーションプラグインとの比較


ここでは3製品を取り上げて(その他の製品もいくつか比較してみた製品はあるのですがユーザーの多さ等も考慮に入れてセレクトしました)、音響特性を同条件で比較してみました。
取り上げたのは、Waves「PuigChild Compressor」及びIK Multimedia「Vintage Compressor Model 670」です。

Waves「PuigChild Compressor」はFairchild660と670の2つのモデルが収録されています。




アナログレコード時代を通じて、オリジナルのFairchild 670コンプレッサーは非常にポピュラーなプロセッサーでした。ほぼすべてのコンポーネントが真空管で構成され、当時のコンプレッション・テクノロジーが凝縮されたFairchildは、レコーディング・スタジオからレコードカッティング・スタジオまで、比類無きサウンドでその名を馳せています。自分の生まれる前の時代にまでさかのぼり、現代に至るまでのあらゆる機材を試し、自身のサウンドに取り入れてきたといいます。LAにあるトップクラスのスタジオ、オーシャンウェイ・スタジオの1ルームをハードウェアで埋め尽くし、何年にもわたって自分専用としてロックアウトするほどでした。その一聴してはっきりと特徴のわかるサウンドは、彼が手がけたグラミー受賞作品の数々で聞くことができます。PuigChild Compressorは、JJPが目指す普遍と独創のサウンドを、アナログプロセッシングの伝説を具現化するプラグインです。

特徴
  • 最適なステレオイメージングを維持するLateral Vertical Mode (MSコンプレッション)
  • Linked & Unlinkedモードにより左右独立した処理も可能
  • PuigChild 660はモノ・コンポーネント、PuigChild 670はステレオ・コンポーネント仕様
  • PuigChild Compressorは、エンジニア ジャック・ジョセフ・プイグ氏(JJP)が所有するFairchild 670独特のニュアンスを余すところなく、その芳醇な倍音が奏でる複雑なディテールまで、プラグインにキャプチャーしました。


IK Multimedia「Vintage Compressor Model 670」は670モデルのみ。

Vintage Compressor Model 670






このモジュールは、コンプレッサー/リミッターの「聖杯」であるFairchild™ 670に基づいています。各コントロールを忠実に再現したこのモデルは、真の「ゴールデン リファレンス」と考えられている最高のフェアチャイルド ユニットのあらゆるニュアンスを捉えた非常に正確なモデルです。

Fairchild670エミュレーションプラグインの比較

 

UAD670



Wves Plugchaild670



Vintage Compressor Model 670




Fairchild660エミュレーションプラグインの比較


UAD 660




Wves Plugchaild660




考察

Wavesは通した際にサインウェーブであっても明確に音の性質が別のものへと変化しているのが知覚できます。それはスペクトラムを確認しても明らかであり、Waves Plugchaildの方がより高次倍音がでているだけでなく、各成分がより多く出ていることが確認できます。最も味付けをする際には意外に有能で良い仕事をしそうです。ジャンキーな良さといいますか。



それぞれゲインリダクションが異なるのですが、同条件のゲインで比較してみるとWaves Plugchaildはドラム等に対して強めにコンプレッションをかけてあげるとUAD以上にブーミーになります。音色の変化が劇的です。原音のどっしりとしたアタックはやや潰れていきます。また、付与される倍音の特性から高音域の付加がより強烈に加わる印象。サチュレーションをより感じさせるというのでしょうか。そのため、比較した中では最も目に見える形が変化が生じ、わかりやすい効果のかかるチューブコンプレッサーといえるかもしれません。ロック等のジャンルでは重宝するかもしれません。


IK Multimediaの「TR5 VC-670」は通した時の空気感や質感はWaves Plugchaildと似ていますが、コンプレッションがかかった際の挙動が異なります。Waves Plugchaildよりも音色の潰れ方がややマイルドで、原音の質感がかすかに残ります。また、LAT VERTによりMS処理も可能なのが特徴。




UADもブーミーにはなることはなるのですが、Wavesはスレッショルドの低い値であっても早々と音色全体が変容するのに対し、UADは原音の質感やソリッドなアタックの特性を残しつつブーミーになる印象。また、倍音による作用はより原音に対して自然な空気感をもって包み込むように空間的な広がりをもってかかります。処理が細かいというのでしょうか。アンビエンスとの統一感や一体感も最も感じられます。

評価とまとめ

通した時の真空管アンプとトランスの作用、そしてコンプレッションによりもたらされる空気感を加えたいのならば、Universal AudioのFairchild Tube Limiter Collectionは悠々と最上位に躍り出るほどのポテンシャルを持っています。そのため、生音系等や原音をできるだけ活かし、第一優先とする場合優先度の高いエミュレーションだと思われます。



繊細な処理がひつような場面や音色をフォーカスして聴かせる場面がある場合、そういったシーンでは積極的に推奨され得るプラグインだと思いますね。そして拡張機能も充実しており、LRのアウトプットやDry/Wet、そしてサイドチェーン等が用意されているのでより柔軟にトーンコントロールができる点も一定の評価ができるかと思います。また、IN OUT GR(ゲインリダクション)のメーター切り替えスイッチが付いているという点も外せません。

また、UADの光学式コンプレッサーであるTeletronix LA-2A Leveler CollectionとFetコンプレッサーである-1176 Classic Limiter Collectionとの親和性も高いように感じられ(これらも非常にセンシティブな色がつきます)、メーカーでも同様にこれらの最下段の最後の仕上げとして使用することもが推奨しているようなのでこれらを持っている人は持っておくのも十分視野に入るプラグインだと思いますね。

セール情報・最安値


現在の最安値は39ドルとなっています。時折セールが実施されていることがあるので定期的にチェックしてみてください。






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