【Review】Melda Production「MSoundFactory / MSoundFactoryLE」レビュー(モジュール式総合音源、機能・エディションの違いについて・無料でもらえる製品について・他の総合音源との比較等・最安値とセール情報)



【Review】Melda Production「MSoundFactory」レビュー(モジュール式総合音源、機能他の総合音源との比較等)

Melda Productionは製品説明だとわからないことが多いかと思うので機能や内容をまとめつつ、レビューしていきます。

メーカー情報




MSoundFactoryは、おそらく最も強力なツールです。モジュール式なので、オシレーター、フィルター、サンプラーなどをいくつでも使用できます。ボイスごとおよびグローバルなモジュレーション、完全な MPE サポート、市場で最高のサウンドのオシレーター、完全にモジュール化されたエフェクト エンジンを備えています...そして、まだ始まったばかりです...

 






引用元:MSoundFactory 



MSoundFactoryとMSoundFactoryLEのエディションの違いについて

フルバージョンとの違いはサウンドエディット機能の制限のみ。楽器は全て収録されており同様なので、UIパラメータだけでなく、細かい内部のパラメータをいじりたい人以外は問題ないこともありそうです。

MSoundFactory

  • すべてのサウンドと楽器が含まれています
  • サードパーティによるフルサポート
  • 無限のカスタマイズ
  • MSoundFactory はすでに最も強力な機器なので、特にこれが私たちの最後の機器になる可能性が高いため、実際には超安価にすることはできません。

MSoundFactory LE

  • すべてのサウンドと楽器が含まれています
  • サードパーティによるフルサポート
  • 限られたカスタマイズ
  • 誰もが内部のすべてのハードコア サウンド デザイン機能を必要とするわけではないため、MSoundFactoryLE を選択することもできます。MSoundFactoryLE は確かに安価で、MSoundFactory に付属するすべてのサウンドを入手できます。
  • ただし、編集画面にはアクセスできないため、詳細を変更したり、エフェクトやサウンドデザインを試したりしたい場合は、それはお勧めできません。

MSoundFactory Player(無料)

  • 少ない音だけ
  • サードパーティによるフルサポート
  • カスタマイズなし
  • そして最後に、無料の MSoundFactoryPlayer があります。いくつかのサウンドしか得られませんが、サードパーティのサウンドも入手できる場合があります。
(無料版はこちらからダウンロードできます。→MSoundFactory Player


機能紹介

 おそらく多くの人がメーカーさんの情報をざっと読んだだけではピンとこないかと思います。MSoundFactoryはは簡単に言うと総合音源の部類に属し(Kontaktなどを想定するとよいかと思います。)プラグイン内で音源をロードして(KontaktでいうところのKontakt音源)使用できます。また、モジュール方式がとられているので、ラックにエフェクト等を自由にチェーンのように積んでいけるわけですね。生楽器系や、電子楽器、シンセ等一通りそろってます。バージョンアップに伴い次々とライブラリが追加されていきます。最近だと太鼓やFMエレクトリックピアノ音源が追加されました。

いくつかライブラリを見ていきましょう。このように楽器ごとにUIが用意されていて、ちょうどKontaktライブラリのようにロードする方式。そしてロードした単一のライブラリを鳴らすことが出来るわけですね。


FMBELLもなかなか音が明瞭で使いやすいですね。
パイプオルガン音源も。


それぞれの音源はこのように細かく音を調整することができます。(これはフルバージョンのみの機能です。)通常のヴァーチャルインストルメントとは異なり、シンセレベルで(あるいはそれ以上)細かく音のパラメータをいじれるのが特徴。





フルバージョンにはエフェクトラックも用意されていて、モジュール形式になっており、このようにMelda Productionによって所有している数だけリリースされているエフェクトを全て組み合わせて音作りができるという設計。もちろん無料で使えるエフェクトも大量にあります。

モジュレーション(ルーティングが若干面倒?)やアルペジエータ等も用意されています。とにかくできることが多いので、少しづつ慣れていくしかありません。


各インストルメントモジュールはベース、パーカッション等といったカテゴリー別に分類されています。洗練されているわけではありませんが、ジャンルごとにもタグがあるようなので、使い買ってはわるくはありません。


ライフタイムアップデートなので今後リリースされるヴァーチャルインストルメントを無料で使えるようになっているとのこと。(例外が出てくる可能性はゼロではありませんが、現状MDrummerのような異なるエンジンで動作する音源を除き、全ての音源が無料で使えるようになってます。)

Melda のお客様は、将来のすべてのバージョンを無料で入手できることをすでにご存知ですよね? ただし、将来の楽器も無料で入手できます。私たちは、他のみんなのように、常により多くのものを販売しようとするつもりはありません. MSoundFactory は、新しいサウンドを自由に流せるプラットフォームです。将来的にはいくつかの商用機器が登場する可能性がありますが、ほとんどのものは無料で利用できるようになります。電子合成されたものだけでなく、さまざまなサンプリングされた楽器も期待できます。

MDrummerのライブラリはもちろん最新作のPowerStringsやDream Machineも無料で使えるというのは大変魅力的ですね。
DreamMachines は、MDrummer 用のドラム マシン サンプルの膨大なコレクションであり、MSoundFactory 用のプレミアム インストゥルメントです。DreamMachines は、便利なミキシング、レイヤリング、バーチャル アナログ プロセッシングにより、サンプルを次のレベルに引き上げます。このインストゥルメントは、実際のドラム マシンを使用しているように見え、サウンドが感じられ、視覚的なフィードバックを提供し、優れたドラム サウンドと多数のサウンド デザイン オプションにすばやくアクセスできます。処理されてステレオ出力にミックスされる 6 つのドラム ボイスを備えているか、MSoundFactory6out を使用して DAW の 6 つのトラックに個別にルーティングできます。
このようにきちんと全ての機能を使用することができます。


なお機能面でいうとモジュラーラックの中に入っているというかたちなので、複数トラックに個別に外部出力ルーティングすることができないという特徴があります。(追記:アップデートでDreamMachinesなどを6チャンネルパラアウトできるプラグインが追加されました。)

内蔵されているそれぞれの音源をみると決して真新しい音源が多いわけではありません。スタンダードな音色。ということで、商業系の人にとっては結構使いやすい癖のない音も多い印象です。
他の総合音源との比較。
総合音源というとNative Instrumentsの「Kontakt 7」やIK Multimedia のSampletank 4があげられるでしょうか。これらと比較すると純粋な生楽器や電子楽器の量でいうと前者にはかなわないと思います。また、電子楽器等はMSoundFactoryはどちらかというとモデリング系が多いのでしょうか、質感はなかなか扱いやすい印象。サウンドエディット機能が飛び抜けているので少し音を加工するだけで、途端に動きのある活き活きとしたサウンドを作ることができるのが特徴。シンセシス系の機能とエフェクトの数と多様性で優位であり、どちらかというとシンセ的なサウンドメイクの側面に優れた製品といえます。逆に言えば、音をそのまま音を積極的にいじらないのであれば、各音源自体のインパクトは多くはないといえます。(インパクトがあるタイプではありませんが、モジュール内のパラメータが結構良い印象で、直感的に音が作れます。チープなものは少なく良い音は結構そろってます。商業系にも悪くないかと)

むしろ他のMelda Productionのヴァーチャルインストルメント製品が使えるというところにも注目したいところです。このようにMDrummerのドラムヒットからピアノ音源まで様々なものが使用できるのがポイント。
大容量の最近リリースされたMeldway Piano等も使えるというのはかなりうれしいところ。今後も追加されることを考えるとアドバンテージがあります。





まとめ

MSoundFactoryは大きく分けて2通りのニーズがあるかと思います。まず、サンプルベースの楽器や音源をシンセサイザーのように加工してオリジナルのサウンドを作りたい人。シンセサイザーだけでなく、オーガニックなサウンドにも同様の処置が制限なく行えるので、強力ですが、機能がとにかく多いだけにある程度慣れていないと方向性をつかむのが難しいかもしれませんね。総合音源としてみると積極的に音を作る人に向いているといったところでしょうか。
また、純粋にヴァーチャルインストルメントとして使用するのも悪くない選択肢です。Melda Productionのヴァーチャルインストルメント製品が(メーカー情報によると)今後の製品含め生涯無料で使える音源という位置づけでしょうか。この場合、内蔵音源よりも単独で販売されている音源が必要かどうかで判断するとよいかと思いますね。コストパフォーマンスと各製品のクオリティといった側面から判断してもなかなか良いと思いますね。



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