自作曲を誰でも簡単に全国のカラオケ店JOYSOUNDで配信できるサービスについて




自作曲を誰でも簡単に全国のカラオケJOYSOUNDで配信できるサービスについて


DTMや作曲をしているうえで、自作曲をカラオケで配信してみたいと一度は思うもの。ただ、実際どうすれば配信できるのかということは気になることかと思います。

今回は、有名なカラオケ配信サービスFrekulについて詳しくみていきます。

カラオケ配信サービスFrekulは誰でも、自分の作ったオリジナル曲を全国のカラオケJOYSOUNDに入れることができるサービスです。

公式サイト:Frekul

「自分の作った曲がカラオケで歌えるようになる」というのは音楽活動をしている方にとって大きなこと。それをオンライン完結の簡単申し込みで実現することができる画期的なサービスです。曲が歌われれば、ちゃんと印税を受け取ることも可能です。



配信の流れ


お申込み
お支払い
データのご提出
↓(約3週間後)
配信開始(メールで連絡が来ます)

それと並行してオンラインで著作権契約を進めるかたちとなります。

配信に必要なもの


配信にあたり提出するデータは以下の3つ。
この3つのデータがあれば配信する事ができます。
・歌入り音源 または 歌入りミュージックビデオ
・歌なし音源(カラオケ店で流れる音源になります)
・歌詞

カラオケ店で流れる歌なし音源については
・ファイル形式 wav または mp3
・ファイルサイズ 150MB以内
の規格になっています。また、提出いただいた「歌なし音源」がほぼそのまま店舗で再生されます。ガイドメロディに対応していないため、もしガイドメロディを入れたい場合は歌なし音源に含めておく必要があります。ミュージックビデオに効果音やセリフ、コーラスや合いの手についても、カラオケで流したい場合は「歌なし音源」に含める必要があります。

アップロード後や配信後にデータを差し替えたり、先に曲だけ配信して、後からミュージックビデオ付きに変えることはできません。



また、「歌なし音源」がない場合でも対応してくれるようです。「歌なし音源」を提出しない場合、「歌あり音源」にボーカル除去の加工をし、伴奏音源として使用します。ミュージックビデオを提出しない場合、映像は通常のカラオケと同じように、カラオケ会社が用意した映像がランダム再生されます。

必要なデータの提出を完了していただいた日から、おおよそ3週間で歌えるようになります。ただし年末年始や夏季休業時は、配信予定日よりもさらに実際の配信が1週間ほど遅れる場合があります。

配信されるカラオケ店の規模


全国約4,000店舗のJOYSOUND設置店で歌うことができます(店舗数は2019年8月現在)。検索ページで、「うたスキ」「うたスキ動画」両方のマークがある店舗で配信され歌えます。

【対象機種】
・JOYSOUND MAX GO
・JOYSOUND MAX2
・JOYSOUND MAX
・JOYSOUND 響II
・JOYSOUND f1
(今後追加される可能性もございます)



配信期間について

配信期限はありません。配信先の仕様で配信期間が表示される場合がありますが、期限が近づきましたらFrekulが延長手続きを行います。延長の際に手数料などはかかりません。一回登録すれば追加費用なくずっと配信できるというのはありがたいですね。

費用について



配信にかかる費用はプランによって異なります。

①1,9000円プラン 印税を受け取る場合(かつ自分でJASRAC等に楽曲の著作権管理をしていない場合)
②14,000円プラン JASRAC等に著作権管理委託をしており印税をこちらで管理する場合(あるいは印税を受け取らない場合)


お金がかかるのは申込み時のみです。その後の更新料などはかかりません。これは結構重要なポイントかなと思います。
配信完了後は半永久的にカラオケで配信され続けます。ただし、コンポーザー側の過失でデータ修正をご希望される場合は、そのタイミングや内容により4,000〜14,000円の修正手数料がかかる可能性があるとのことです。

印税について

やはり配信するからには印税がもらえるというのは外せないポイント。Frekulの場合きちんと印税ももらえるようになっています。大きく分けて、3パターンの著作権管理方法があります。それぞれそれに応じて申し込み価格も異なります。

①Frekul経由でNexToneへの著作権管理委託をする


カラオケ配信サービスのお申込み時に「19,000円プラン」を選択してお申込みください。当社がNexToneへの登録を行います。この場合は、あなたの曲の著作権のうち「業務用通信カラオケに関わる権利」と「放送・有線放送に関わる権利」の使用料にあたる金額が、NexToneから当社に支払われます。当社はそのうち30%をいただき、70%を「Frekul残高」ページ経由であなたにお戻しします。

一番手軽な契約方法です。著作権を配信サービス側にお任せする方法。「業務用通信カラオケに関わる権利」と「放送・有線放送に関わる権利」に基づき70%OFF分の使用料が支払われます。

②Frekul経由ではなく別ルートでJASRAC・NexToneへの著作権管理委託をしている場合


これは個人的にJASRAC・NexTone等に管理してもらっている場合等が該当します。印税を受け取るための特別な手続きは必要ありません。カラオケ配信サービスのお申込み時に「14,000円プラン」を選択します。

③Frekul経由でも、別ルートでもJASRAC・NexToneへの著作権管理委託をしない


これは印税を受け取らない場合が該当します。この場合、印税は分配されません。印税を受け取らなくても、カラオケ配信だけを行うことは可能です。カラオケ配信サービスのお申込み時に「14,000円プラン」を選択してお申込みください。印税(著作権使用料)を受け取るためには、著作権者(作詞作曲者)の持っている権利の一部を株式会社NexToneへ管理委託することが必要です。

①Frekul経由でNexToneへの著作権管理委託をする場合の著作権管理やそれによって生じるメリット・デメリットについてみていきましょう。

■預ける権利

下の図のうち、「⑨業務用通信カラオケに関する権利」「⑪放送・有線放送に関する権利」を預けることになります。


これらを預けた場合も、自身がその曲をライブで演奏したり、ネット上で公開したり、CDを作って販売することはこれまで通り自由にできます。



主なメリットとデメリットについてみていきましょう。

■主なメリット

・カラオケで歌われる回数に応じて、印税(著作権使用料)を受け取っていただくことができるようになります。
・テレビやラジオで曲が使われた際、印税を受け取っていただくことができるようになります。
・テレビやラジオで曲が使われる可能性がアップします(番組制作者側の手続きが楽になるため)。

テレビやラジオで曲が使われた際、印税を受け取ることができます。さらに、番組制作者側の手続きが楽になるため、テレビやラジオで曲が使われる可能性がアップするという点は見逃せないメリットです。


■主なデメリット

・テレビやラジオで曲が使われる際、「この番組には無料で使わせたい」「この番組からは●万円もらいたい」というような個別交渉ができなくなります(NexToneが定めた一律のルールで請求されます)。

デメリットとしては自分で著作権使用料の価格交渉ができなくなることです。

■よくある誤解

・上述の「テレビやラジオ」の中にインターネット番組は含まれません。ネット配信についての権利は何も移動しませんので、これまで通り自由にご利用いただいて大丈夫です。
・CDを作って発売する、ネットで配信する、ライブで演奏するなどについての権利は何も移動しませんので、これまで通り自由にご利用いただいて大丈夫です。

CDを作って発売する、ネットで配信する、ライブで演奏する等については特に関係ないので安心です。

まとめ


要点をまとめると以下のようになります。

申し込みをすれば半永久的に配信可能、追加費用なし

著作権管理を委託することで面倒な手続きなしで印税がもらえる

カラオケ配信しても自由にCDを作って発売する、ネットで配信する、ライブで演奏することができる

一通り目を通してもらってわかると思いますが、面倒な手続きなく配信できるのはなかなか魅了的ですね。曲を作っているうちに配信し見てみたいなと思ったときに使ってみる価値はあるかと思いますね。

その他詳しい内容については公式ページを参考にしてみてください。
Frekul