【REVIEW】Audible Genius「Syntorial」レビュー(サウンドデザイントレーニングソフトウェア、内容・使い勝手等)
メーカー情報
Syntorialはビデオゲームのようなトレーニングソフトウェアで、シンセパッチを耳でプログラムする方法を教えてくれます。ビデオデモンストレーションとインタラクティブなチャレンジを組み合わせた約200のレッスンで、組み込みのソフトシンセでパッチをプログラミングする体験を体験し、自分のサウンドを簡単に作成するために知っておく必要のあるすべてを学びます。Syntorialは、シンセプログラミングがどのように機能するかを示すだけではありません。ビルトインシンセにパッチをプログラムする必要がある129のインタラクティブチャレンジに参加します。あなたはサウンドのデザイン方法を学ぶだけでなく、サウンドデザイナーになりつつあります。
特徴
- 129の課題-やって学ぶ!Syntorialの組み込みシンセを使用したプログラムパッチでチャレンジを完了します。
- 706パッチ-プログラム、プログラム、プログラム。結局のところ、それがすべてですよね?最終的には、単純なものから複雑なもの、なじみのあるものから奇妙なものまで、700を超えるパッチをプログラムすることになります。
- 33 ON YOUR OWN-Syntorialは、使用するシンセを使用して、自分で実行する定期的なタスクを提供します。
- 147ビデオ-チャレンジで使用するのと同じシンセを使用したビデオデモンストレーションを通じて、すべてが教えられます。
- 64シンセパラメーター-Syntorialは、ほとんどのシンセに見られる最も一般的なパラメーターをカバーしています。
- 39クイズ-学習したことすべてを保持して覚えておくのに役立つ多肢選択式の質問
- 一度支払うと、Mac、PC、iPadの3つのプラットフォームでSyntorialを入手できます
引用元:Syntorial
内容紹介
Syntrialにはソフトウェア内にチュートリアルと課題が内蔵されています。まず、各パラメータの説明や操作方法・具体的な使い方について説明が入った後、レファレンスのサウンドと同じサウンドを作るといった課題が用意されています。シンプルにオシレータの各ウェーブの音判定から始まり、少しづつパラメータが増えていきます。複数のノブをいじって作るサウンドを作るといったように課題が難しくなっていきます。パラメータはいわゆるソフトシンセ特にアナログシンセでおなじみのものが用意されています。
そして、このソフトウェアにないパラメータを持つシンセを学習できるように追加のレッスンパックも大量に用意されています。このソフトウェアではカバーしきれないSerum等の複雑なモジュレーションのできるシンセをカバーできるようにしているということですね。
英語が苦手な人は使えるのか?
このソフトウェアは英語でチュートリアルが用意されています。また、英文の問題も用意されています。
そのため、気になるのが全く英語がわからない(聞き取れない)人が使うことができるのかということかと思います。結論をいうならば、音を鳴らしながら説明してくれているので、基本的に何をしているのかわからないということはまずありません。雰囲気で進めることができるので、課題に取り組んでいるうちに身に着けることができます。そうはいうもののチュートリアルの最中に結構サウンドデザインのコツといいますか、大事なことを言っているのも確か。筆者が聴きとった限りだと、いくつか内容が聞き取れればより良いかもしれませんね。
PC上の音声入力からGoogle翻訳にかけてしまう手もありますので全く問題ないかと思います。
こちらのページでも言及されています。
評価
Youtube等で主要なシンセの使い方のチュートリアルは飽和状態にあると思いますが、このソフトウェアでは使い方よりもむしろイヤートレーニングに重点が置かれています。サウンドデザインのセンスを磨く上でこのソフトウェアのプログラムは大変効果的にメニューが用意されています。作りがごちゃごちゃしてしまうことが予想されるのとライセンス等の関係から実現は難しいとは思いますが、最近のソフトシンセの主要パラメータはシンセに用意してもらえるとなお良しでした。(おそらく、一番の理由は課題設定が現実的に不可能なのでしょう)
独学でなんとなくシンセを使ってきてはいるものの、もっと使いこなせるようになりたい、一から思いのままのサウンドを作れるようになりたい、きっちりと基本を固めていきたい人にはうってつけのソフトではないでしょうか。
追記:現在最安セール行われています。
また、このソフトウェアをリリースしているAudible Geniusは作曲のトレーニングアプリ「Building Blocks」もあります。(こちらはオンライン上のアプリケーション)
こちらも大変質が高く、最近Level2もリリースされましたので初心者から上級者まで鍛えることができます。