【Review】BFD「BFD 3」レビュー（ドラム音源、他製品との比較など）
基本情報
BFD3は、BFDのフラッグシップソフトウェアであるアコースティックドラムスタジオの第3世代です。直感的に再設計されたエンジンで、新しいレベルのリアリズムと画期的な機能を備えています。見事な新しいキット、ミックス対応のプリセット、タムレゾナンスとシンバルスウェルのモデリングテクノロジーを備えたBFD3は、妥協のないディテールを提供します。刷新されたインターフェースには、これまでで最も簡単なBFD体験のための新しいミキサーとサウンドブラウザーがあります。
特徴
- 2つの場所で記録された7つの新しいキット
- 専用のロック、メタル、ジャズ、ブラシキット
- より少ないディスク容量でより詳細
- トムレゾナンス/シンバルスウェルモデリング
- 合理化された新しいブラウザとワークフロー
- より速く、より効率的なオーディオエンジン
- 大画面用の拡張可能なインターフェース
- アルゴリズムリバーブやDCAMEnvShaperなどの新しいエフェクト
- 幅広いミックス対応プリセット
- 完全に編集可能な、改良されたグルーブエンジン
- 溝を作成するためのルーディメンツツール
- スティーブ・フェローン、ブルックス・ワッカーマン、ボビー・ジャーゾンベック、ピーター・アースキン、スタントン・ムーアによるグルーヴ（プラチナサンプル提供）
- 32ビットおよび64ビットのサポート
- VST、AU、RTAS、AAXプラグインフォーマットとスタンドアロンバージョン
機能紹介
まず、音質。最大80のベロシティレイヤーが用意され、総容量は160GB以上。さらにロスレス圧縮により55GBに収まるという親切な設計です。様々なマイクポジションで丁寧に収録されており、ミキサー画面で細かく調整できるあたりが、ドラムをこだわるひとにうれしいポイントでしょうか。
ファンクやジャズ、ブルース、ロック等、ジャンルキットも多数用意されているので、上級者向けと噂されることも多いですが、１からエディットするのでなければ、意外に簡単に使用できるとも言えます。
キットパーツごとの処理も単にチューニングだけでなく、マイクやブリードまで細かく設定できます。鳴りやマイキングを細かく調整できることや、細かくレゾナンスを設定できるのは他の多くの大御所音源にはできない芸当といえます。
通常のドラムエディタと異なり、ノードの位置の微調整もできます。前ノリにしたり、グルーブが細かく調整できるところが大変優れていますね。ブラシツール等でヴェロシティやノードを一括でエディットできるのでストレスフリーで作成できます。
ここら辺の操作方法はモンスター系のビートメイクツールGeistと共通しているといえます。また、フレーズパターンを複製したりも。そして、長さを無限に設定できるようなので、このソフト一つでビートトラックが完結します。
作成に制限がないのもポイント。もちろんMIDIエクスポート可能。MIDIパターンのプリセットもロックからジャズまで幅広く用意されています。
評価
音質やリアリティにスポットが当てられがちな音源ですが、むしろトップクラスの音質を持ちながらも、ドラムエディター等使いやすい機能が備わっているところに魅力を感じます。音質だけでなく、使いやすい。
おそらくこのヴォリュームと機能性で肩を並べられる音源というとSuperior Drummerのみでしょうか。
比較するとこちらはサウンドそのもののカスタマイズ性の高さがありエディットの幅が広く応用性が高い代わりに、Toontrackおなじみのビルダー機能等便利機能が直感的に設計されている印象はないですね。ややとっつきにくさがある反面できることが多いのが強み。
また、あちらはフレーズライブラリのデータベース機能が優れています。お堅く1から制作するひとならこちらに軍配でしょうか。後はサウンドの傾向の好みでしょうか。後だいぶ価格が違うのとこちらは容量が圧縮されているのでさほど容量を食わないという隠れたメリットがありますね。
使っていくうちにいろいろ細かくいじりたくなる職人肌な人にはおすすめといえるでしょうね。
最安値とセール情報
最安値は49ドル。セールも行われることがあるので価格をチェックしてみてください。
