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【Review】zplane「deCoda」レビュー(AIオーディオ・コード解析ソフトウェア、使い勝手、精度等の評価)

2021年3月26日金曜日

DTM製品レビュー

【Review】zplane「deCoda」レビュー(オーディオ解析ソフトウェア、使い勝手、精度等の評価)

この度導入してみました。

メーカー情報



特徴
  • 高度なアルゴリズムを使用して、キー、テンポ、コードを検索します
  • 柔軟なループオプションを使用してパートで曲を再生する方法を学ぶ
  • 自動曲構造検出は、イントロ、バース、コーラスなどを見つけるのに役立ちます
  • 楽器を接続して、お気に入りのVST / AUプラグインを試してみてください
  • 4つの追加アンプモデルを備えたIKMultimediaのAmplitube4の特別バージョンが含まれています
  • トラックの一部または全体を自分に合ったキーに移調します
  • ピッチを変えずにテンポを変える
  • フォーカスEQを使用して特定の楽器を分離する
  • ピアノロールディスプレイで曲の一部を表示する
  • オーディオからトレースしたMIDIパーツをエクスポートします
  • コード分​​析をMIDIトラックとしてエクスポートする  
  • オーディオ形式:wav、aiff、mp3、wma、flac、ogg
  • プラグイン、インストゥルメント、エフェクトをホストし、デコードされた曲と一緒に再生します
  • コードトラックをMIDIおよびChordPro形式としてエクスポートして、コードシートを簡単に作成できるようにします

ネットをみると妙に高評価であったり、控えめな評価であったりといろいろ情報が錯綜しているみたいなので、中立的立場からレビューしていきたいと思います。
当サイトの管理人もまた、一連のソルフェージュを専門機関で身に着けている身ですので、参考になればと思います。

機能紹介

このようにドラッグアンドドロップでオーディオファイルを投げると自動的に構造とコード進行を解析し、コードのタグが付きます。コードのタグは前後に移動可能で変更もできます。キーとBPMが表示されます。

このようにピアノロール状にオーディオ情報が色付きで表示されます。色が濃いところが強くなっているところです。
解析したオーディオ情報をMIDIとしてエクスポートすることも可能。ヴァージョンアップで加えられた機能でコードタグの情報を元に白玉和音として出力できます。要らないものを拾ってしまうからなのか、まだスペクトル解析でピアノロール状にマッピングされたデータを出力する機能はありません。今後に期待。
そして、ペンシルモードでなぞることで、MIDIノートを書くことができます。MIDIと元のオーディオは別のチャンネルとなっているのですが、MIDIを入力するとその帯域のオーディオ音が再生されるので該当のノートなのか判断しやすくなってます。



オーディオを1オクターブ上げる機能や移調する機能が備わっています。これはベース等聴きにくい箇所を明瞭化するのに使えそうです。また、最大1/4までスロー再生することができます。BPMの変更も可能。メーカーによると世界最高水準ということですが、確かに3/4はほぼオーディオ劣化なし、1/2はトランジェント後の音響が若干劣化し始めるが聴音時には許容範囲、1/4は大分劣化します。


大変便利なのが、フォーカスモード。これは後の同社製品「Peel」と共通する機能なのですが、定位と周波数帯域のマップ上から聴きたいエリアを選択して抽出できる機能です。
抽出した際、ピアノロール状のマッピングも連動して変化します。そのため、ベースのみ表示させて聴くということも可能。

そしてそれらをオーディオでエクスポートすることもできます。
個人的に地味に便利だと思うのが、テキスト形式のコード情報のエクスポート。

精度

音楽家向けの勢力的な耳コピソフトというとKawaiのものやTranscribe(こちらは解析ではなく耳コピ支援ソフト)等がありますがどれも完璧なオーディオ解析ソフトではありませんでした。deCodaはどうなのでしょうか。
まず、構造解析は基本的にあてにしない方がよさそうです。特にワンコードもの等そうしたジャンルだとほぼ意味をなさないみたいです。ただし、セクションの分割はある程度上手くいっていることが多いので、セクションごとの再生が瞬時にできるので耳コピー時にはとても便利です。
コードは基本的にトリアード、オーグメント、ディミニッシュくらいの解析なので7th、9th転回ルートの解析まではしないです。試しにいろいろ解析してみたのですが、ブラック系の2コードものでも転回されていると怪しい時があります。そのまま真に受けると恐らく間違えます。アッパーストラクチャーとかは基本無理でしょう。ただ、タグの修正が可能なのと細かいテンションノートはスペクトルマップから探すことも可能なので大分面倒な作業が効率化されます。

オーディオをピアノロール状にマッピングしてくれる機能はかなりの精度なので、そのままそれを元にMIDIを書き込んでいけば、耳コピーが完了すると思います。

評価

このソフトウェアはコード解析を効率化するためのソフトウェアとしてみると大変高い水準にあるといえます。
他のソフトウェアと同様全部自動で解析しコード解析が完了するソフトウェアではありません。(今後精度が上がっていくのでしょう、ちょくちょくマイナーアップデートがあったみたいです)
そうはいうものの、コード解析をする上でトップクラスに便利な機能がそろっています。4小節、1小節等、基本単位ごとに再生できる機能や、トランスポーズ、特定と周波数と定位を抽出して聴く機能等。
全く聴音に慣れていない人が使えるかどうかに関して言うならば、強力な補助ツールとして役立つでしょう。このソフトウェアがあれば、全く聞き取れないひとでもある程度コピーできるようになると思います。
ただし、やはり全自動で解析完了というのは難しいと思った方が良いと思います。(おそらくまだその域のソフトは出ていないのでしょう)
また、DAWソフト系のディベロッパーなので、使い勝手がDAWの操作法と近く大変直感的です。願わくばプラグインになっていればよかったと思います。今後に期待。
総じてどんな音楽でもすぐに耳コピできてしまう人は必要ないと思います。時間がかかってしまう人、できるだけ手間を省きたい人、全く得意でない人にはお勧めできるでしょう。



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