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Have Instruments「Nordisk Kontrabass」レビュー(アップライトベース音源、使い勝手、他音源との比較など)

2022年1月24日月曜日

DTM製品レビュー



Have Instruments「Nordisk Kontrabass」レビュー(アップライトベース音源、使い勝手、他音源との比較など)


前々から気になっていたアップライトベース音源Have Instruments「Nordisk Kontrabass」がセール中になっており、導入したのでレビューしようと思います。恐らく初レビュー。

まずはメーカーの基本情報から確認していきましょう。

基本情報

「NordiskKontrabass」は、新鮮で独創的なサウンドを求める映画作曲家や音楽プロデューサー向けに設計された、ユニークなアップライトベース楽器です。Nordisk Kontrabassは、トップクリエイティブプレーヤーによって見事に演奏され、太くてリアルなサウンドのアップライトベースとしても、スタンドアロンの作曲ツールとしても優れており、美しく魅力的な弦のハーモニーとテクスチャー、パワフルなリズム、感情的なメロディーを提供できます。



 

特徴
  • マイクオプション:
  • ステレオマイク
  • DI
  • MIC / DIをミックス
  • ビルトインエフェクトとコントローラー:
  • アルペジエーター
  • 9つのトップクラスのリバーブの選択
  • 氷の効果
  • ディレイ
  • 逆行する
  • ワープ(リアルタイムで制御可能なタイムストレッチ)
  • レガートスピード


アップライトベース音源、Have Instruments「Nordisk Kontrabass」はユニークな映画音楽制作者向けに作られた音源とのことです。しかし、この音源は映画音楽以外にも幅広くフィットするだけのクオリティがあります。

この音源の面白い特徴としてはクラシカルなコントラバスとしても、ジャズやポピュラー映画音楽等に用いられるアップライトベースとしても使えるところ。これ意外とウッドベースの音源としては珍しいのです。

音源の機能


容量は約10GBとアップライトベースにしては圧倒的な容量となっております。そのため、ロードまで結構時間がかかります。


UIの通り、この音源には様々なエフェクトやマイキングオプションが用意されています。まず、通常のエフェクトとしては、リバーブ、ディレイは通常のよくあるタイプのものです。

Iceと書かれたノブは回すことで、いわゆる映画音楽等でおなじみの氷をイメージさせるフリーズエフェクトがかかります。そのため、元々くっきりとしたサウンドなのですが、パッド風に加工することができます。リバーブとも異なり、サウンドに潤いがプラスされる印象。映画音楽に使用するときはノブを多めに回すのはないでしょうか。

そしてアルペジエータも見ての通りの仕様でテンポやステップ数を変えられる等標準的ですが、後述のTextureモードと組み合わせることでより精緻なデザインができ、映画音楽などのトレーラ作成にはありがたい機能です。

マイキングに関してはマイクとDIを通した録音をミックスし、自在にブレンドできます。また、録音素材をリバースする機能も搭載。これはクリエイティブな表現に適した便利機能です。

この音源は大きく分けて、通常のコントラバス(アップライトベース)としてのヴァーチャルインストルメントとしてのMelodicモードと多彩なフレーズが収録されているTextureモードが用意されています。

Textureモード



Textureモードは、収録されているピツィカートやボウイングによるループするフレーズを演奏することができるモードです。パーカッシブなフレーズも演奏できます。

鍵盤でトランスポーズできます。先ほどのアルペジエータと組み合わせることで様々なヴァリエーションが生成できます。ただし、テクスチュア自体の数は多くはないので、フレーズの多さを期待するのとはちょっと違います。基本的には自分でエディットすることになります。
しかし、かなり面白いのが、Warp機能。これはフェーダー等にアサインすることによって、リアルタイムにテンポを変えられる機能です。これは、かなり面白い機能で、例えば、リタルダンド的な効果や演奏独特の微細なテンポの揺れを実現することができます。これは映画音楽やゲーム音楽では使い方次第で化けそうです。

総じてTexture機能に関しては、フレーズ自動生成に一任するというよりもむしろ、演奏することに重きを置いている設計だと読み取れます。その意味でフレーズが作れなくても大丈夫入門編のようなスタンスではなく、クリエイティブです。

Melodicモード


次に、純粋な楽器音源として使用できるMelodicモードを見ていきます。


まず驚くのが圧倒的な奏法の多さ。通常のアルコからハーモニクス、ナチュラルハーモニクス、トレモロ、グリッサンドと多種多様。ピツィカートだけでも4種類も用意されています。
特にこの音源で特徴的なのが、現代奏法の多さ。他の音源では収録していないような、ひしめくような弦の演奏アーティキュレーションが収録されています。通常の音源ではできない演奏ができます。マニアックな奏法を求めている人は要チェックでしょう。

またそれぞれのアーティキュレーションごとに複数のキースイッチが用意されているのもある点もうれしいところ。例えば、グリッサンドなら上下のヴァリエーション等。

例えば、10度のダブルストップの重音ピツィカートでは同時に弾く、ばらして弾くなどのヴァリエーションが用意されています。この奏法が収録されていることからもわかるようにジャズベースにも適した音源です。どちらかというとモダンジャズ寄りかもしれません。

Whales Legatoには演奏ニュアンスを変えたキースイッチの他、緑色の鍵盤に短いフレーズも多数収録されています。それぞれレガートスピードを変えることもできます。リアルさを追求するならば、ここを細かく調整していくことになりそうです。



通常のアルコも用意されているので、有名総合ベース音源とは異なり、クラシック音楽にも使用できます。ただどちらかというと、キレイにまとまった音楽よりも20世紀以降のクラシック音楽の様式に合いそうな印象を受けます。
私的には2つのモードのうち、純粋な楽器音源としての機能の方が、質がより高いように感じました。

音色の特徴


音質に関しては大容量なのもそうですが、とても良いです。アップライトベースだけの音質で比較されることは多くないですが、間違いなくトップクラスの音質と奏法を持っています。

ちなみに単純な容量では比較困難ですが、コントラバス専用音源でおなじみ「CHRIS HEIN SOLO CONTRABASS」は4GBです。音色の特徴としては、ピツィカートに関しては深いだけでなくかなり音像のはっきりとした音立ちでキレの良さ、クリアなバスを実現したい人には最適でしょう。太いと謳われているだけあります。結構有名な音源でも音が埋もれがちなものも多いので。ちなみに私はこれが決め手で導入しました。

弓引きに関しては、映画音楽に適するような落ち着かない緊迫感のあるサウンドが特徴。深く重厚なアーティキュレーションもありますが、やはり目玉としては引っ掻くようなアーティキュレーションでしょう。逆に気になる点としてはほとんどないのですが、普通の奏法のヴァリエーション(弾き方のニュアンス)の収録が若干少ないようにも感じました。

そのため、通常の弦楽器音源を持っており、尖ったオーケストラ音源を求める人には最適な音源だといえます。純粋な丸く収まったオーケストラや弦楽四重奏音源としてみるならばもっと最適解があると思うので、やはりエネルギッシュで尖ったモダンなセンスを持ったオケサウンドを求める人にぴったりです。

またジャズやその他のラウンジミュージックを作る人向けにもお勧めしたいです。また、映画音楽のオケの音色の幅を広げたい人にはベストチョイスだと思います。現代音楽特化という音源でもないので、幅広く使用できると思います。

限定セールでこの手の専用音源としてかなり安くなっているので、アップライトベース探している人は間違いなくおすすめです。






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